川崎市の人口が神戸市を抜いて、政令指定都市の6位に上昇
[2019/5/20 00:00]
人口で神戸市を抜いた川崎市
神奈川県川崎市は、市の人口が兵庫県神戸市の人口を上回ったと発表しました。
2019年5月1日時点の人口は、川崎市が「152万6,630人」で、神戸市の「152万4,749人」よりも大きくなっています。
これにより、川崎市の人口は、全国で20ある政令指定都市のうち、6位となりました。
他の政令指定都市を圧する人口増
川崎市は、1972年に政令指定都市となり、それ以降ずっと人口が増え続けています。
特に、社会増が大きく、1990年前後のバブル期や、2010年前後の武蔵小杉や新百合ヶ丘の開発により、人口を増やしています。
他の政令指定都市との比較では、1983年に北九州市を、2017年には京都市を抜いて、順位を上げてきました。
平成において、一番人口の増加率が高い政令指定都市となっています。
一方、同じ政令指定都市であっても、「大阪府 堺市」「静岡県 静岡市」「福岡県 北九州市」のように、平成において人口が減少した都市もあります。
「魅力ある街を目指す」と神戸市長
川崎市に人口が抜かれた神戸市では、久元喜造(ひさもと きぞう)市長が記者会見で、次のように答えました。
神戸市長として、人口対策が十分ではなかったと感じており、申しわけなく思っている。人口減少を引き止めるための政策を、もう一度点検して真剣に取り組みたい
また、川崎市との違いについて、次のように述べています。
川崎市の人口増は、武蔵小杉などの高層タワーマンションの増加が寄与している。しかし、神戸市では、タワーマンションを林立させることによって人口を増やすべきではないと思っている。地域全体のバランスを取りながら、利便性の高い、魅力ある街を目指したい
地方自治体にとって、自治体の体力を維持するためにも、人口の確保が大きな課題となっています。今後も自治体間での人口の競争は激しさを増していくでしょう。
【神戸市長会見】