全国で人口が増えている県は7つだけ
[2019/4/16 00:00]
人口が増えている県、減っている県
日本全体でみると、少子高齢化による人口の減少が続いています。
しかし、47都道府県のうち7つだけは人口が増えています。
この記事では、総務省統計局の資料をもとに、各県の人口の増減を見てみましょう。
人口が自然増加しているのは「沖縄県」だけ
人口増減率がプラス、つまり人口が増えている県は、東京都、沖縄県、埼玉県、神奈川県、愛知県、千葉県、福岡県の7都県です。
中でも、沖縄県は特別な存在です。
沖縄県は、出生児数から死亡者数を引いた「自然増減」が全国で唯一プラスなのに加え、他の県からの移住者による「社会増減」もプラスでした。
つまり、県内だけみても人口が増えている上に、他の県からも人口が流入しています。
人口の減少に苦しむ県にとってはうらやましい存在でしょう。
沖縄県以外の6都県は、自然増減はマイナスですが、社会増減がプラスで、人口が増えています。
県内の人は減っていますが、他の県からの流入が、それを補っています。
特に東京都は、人口増加率が0.72%と高く、他の県からの流入が多いことが分かります。
人口の減少が激しい「秋田県」
人口が増える県がある一方で、大きく人口を減らしている県もあります。
秋田県、青森県、岩手県、和歌山県、高知県、山形県の6県は、人口増減率が「マイナス1%以上」で、特に人口の減り方が激しい県です。
この6県を含む32の県は、「自然増減」と「社会増減」の両方がマイナスでした。
つまり、県内で人が減っている上に、さらに他の県へ人口が流出しています。
なお、宮城県、群馬県、富山県、石川県、滋賀県、京都府、大阪府、島根県の8府県は、他の県からの流入による「社会増減」がプラスですが、県内の人口減少を補いきれず、全体では人口減となっています。
全都道府県 人口増減率一覧
最後に、全都道府県の人口増加率の一覧を見てみましょう。
全国平均よりも、人口増加率が高い県は数が少ないことが分かります。
- 1位:東京都 0.72%
- 2位:沖縄県 0.31%
- 3位:埼玉県 0.28%
- 4位:神奈川県 0.20%
- 5位:愛知県 0.16%
- 6位:千葉県 0.14%
- 7位:福岡県 0.01%
- 8位:滋賀県 -0.01%
- 9位:大阪府 -0.12%
- 全国平均 -0.21%
- 10位:京都府 -0.32%
- 11位:宮城県 -0.33%
- 12位:兵庫県 -0.34%
- 13位:石川県 -0.35%
- 14位:群馬県 -0.39%
- 15位:広島県 -0.41%
- 16位:静岡県 -0.44%
- 17位:三重県 -0.46%
- 18位:岡山県 -0.47%
- 19位:熊本県 -0.48%
- 20位:茨城県 -0.52%
- 20位:富山県 -0.52%
- 22位:佐賀県 -0.55%
- 23位:栃木県 -0.56%
- 23位:香川県 -0.56%
- 25位:岐阜県 -0.58%
- 26位:福井県 -0.59%
- 27位:長野県 -0.60%
- 28位:奈良県 -0.63%
- 29位:北海道 -0.65%
- 30位:鹿児島県 -0.70%
- 31位:島根県 -0.71%
- 31位:山梨県 -0.71%
- 33位:宮崎県 -0.74%
- 34位:大分県 -0.75%
- 35位:鳥取県 -0.84%
- 36位:山口県 -0.90%
- 36位:愛媛県 -0.90%
- 38位:新潟県 -0.92%
- 39位:福島県 -0.99%
- 39位:徳島県 -0.99%
- 39位:長崎県 -0.99%
- 42位:山形県 -1.04%
- 43位:高知県 -1.06%
- 44位:和歌山県 -1.08%
- 45位:岩手県 -1.12%
- 46位:青森県 -1.22%
- 47位:秋田県 -1.47%