終活をしていて心配なことは「物の整理、片付け」

[2019/5/22 00:00]

保険会社による「終活アンケート」

SBIいきいき少額短期保険が「終活に関するアンケート」の結果を公開しています。

このアンケートは、同社の保険に加入している人に送られる会報誌に同封されたもので、2,225人が回答しています。

SBIいきいき少額短期保険の主力製品は、葬式代程度の少額の死亡保険や、医療保険、ペット保険などです。

つまり、アンケートの対象は一般の人ではなく、将来の生活になんらかの不安を感じて、行動を起こした人なのです。

周囲の状況に敏感で、少しでも状況の変化に対応する人たちと言っても良いでしょう。

回答者の4割以上が「70代」

このアンケートの特徴が端的に表れているのが、回答者の男女比と、年齢分布です。

回答者の6割以上が女性です。男性は2割強しかいません。

出典:データを基に編集部が作成

また、年齢の分布を見ると、「70代」が一番多く、4割以上を占めています。

つまり、少額の生命保険や医療保険に加入している人は、高齢の女性が中心であることが分かります。

出典:データを基に編集部が作成

7割以上の人が終活の必要性を感じる

「終活の必要性を感じる」と回答した人は7割を超えています。

年齢別の分布を見ると、「50代」から「80代」までは、7割以上の人が「終活の必要性を感じる」としています。

回答者が、将来を考えて生命保険や医療保険に入っている人たちだけに、自分の「終活」についても関心が高いことが分かります。

出典:データを基に編集部が作成

一番不安なのは「物の整理、片付け」

「終活をしていて心配なこと、気になっていること」を聞いています。

一番多いのは「物の整理、片付け」でした。

「自分の持ち物を整理しておかなければならない」という気持ちが、強く感じられます。

次に多いのが「お金の準備(保険等)」でした。

回答者は、生命保険などに入っているわけですが、それでも、もっとお金を用意しておくべきだという気持ちがあるようです。

三番目が「お葬式の準備」、四番目が「介護、延命治療、臓器提供の意思表示」と続きます。

出典:データを基に編集部が作成

「心残り」と「家族が困る」を基準に

今回のアンケートは、保険の加入者が対象ということで、すでに終活に向けて一歩踏み出している人が回答しています。

しかしそれでも、“やらなければならないこと”のリストが増えていくのが分かります。

終活において、すべての項目について万全の準備をすることは難しいことです。

まずは、「自分が心残りに思うこと」「指示がなければ家族が困ること」の2つを基準にして、少しずつ準備を進めていきましょう。

[シニアガイド編集部]