行方不明者の5人に1人は「認知症」が原因
[2019/6/21 00:00]
昨年の行方不明者は8万人以上
警察庁が、全国の行方不明者の状況を公開しました。
2018年の行方不明者数は「87,962人」で、前年よりも約3千人増えています。
行方不明者の3分の2は「男性」
行方不明者の性別は64%が「男性」で、36%が女性です。
だいたい3分の2が男性という比率は、ここ数年変わっていません。
70代以上の行方不明者も多い
行方不明者の年齢を見ると、「20代」をピークにして、「10代」から「30代」が多くなっています。
「40代」から「60代」でいったん減り、「70代」以降でまた多くなります。
認知症による行方不明者が増え続けている
行方不明の原因や動機で一番多いのは「疾病関係」つまり病気です。
特に、「認知症」による行方不明が年々増えています。
2014年は約1万人でしたが、2018年には「16,927人」に達しました。
そして、「認知症」による行方不明が全体に占める割合も増えてきており、20%近くに達しています。
つまり、行方不明者の5人に1人は「認知症」が原因なのです。
最初の1週間で半分以上が見つかっている
行方不明者の所在が確認された期間を見ると、警察に行方不明者届が出された「当日」が一番多くなっています。
そして、届けが出されてから「7日以内」までで、半分以上の人の身元が確認されています。
行方不明者の捜索は、最初の1週間が勝負ですから、早めに届け出て、警察などの協力を仰ぎましょう。
認知症による行方不明を防ぐためには、GPSなどで位置を確認できる機器が各種用意されています。
普段から、それらの機器を利用したり、警察などの第三者がすぐに身元を確認できるように、名前や連絡先を書いたタグや迷子札を身に着けるなどの対策をしておくと良いでしょう。