東京都、手持ちの自動車に後付けできる安全運転支援装置に9割の補助金
東京都が安全運転支援装置の9割を補助
東京都が、緊急対策として「東京都高齢者安全運転支援装置設置促進事業補助金」の受付を開始しました。
この補助金は、所有している自動車にペダルの踏み間違い等による急加速を抑制する機械を後付けする場合が対象です。
後付けする機械の代金や、取り付け工事の費用の9割が、10万円以内で補助されます。
補助対象期間は、2020年3月31日までとなっています
70歳以上の都民が対象
補助金の対象となっているドライバーと自動車の条件は次の通りです。
- 都内在住で、令和元年度中に70歳以上となる(昭和25年4月1日以前に生まれた)
- 有効な運転免許証を持っている
- 自動車の車種が安全運転装置を設置することが可能なものであること
- 装置を設置しようとする自動車の検査証に「自家用」と記されている
最初に店頭で相談
補助金を受けるための、流れは次のようになっています。
- 装置の購入・設置を希望する高齢運転者は、取扱い事業者の店舗に相談
- 店舗で、車の状態や要件について確認を受け、設置日を予約
- 予約日に、本人が来店し申込書等を提出
- 店舗にて本人確認のうえ装置販売・設置、使用方法を説明
- 本人は個人負担分の金額を店舗で支払い
また、申込の際には、店頭で、次のような誓約が必要です。
- 自動車税の滞納がない
- 転売を目的とした安全運転支援装置の設置ではない
- 暴力団員等でない
- 装置を設置する自動車は個人用である など
申込みの書式は、東京都のページに、PDF版とWORD版が用意されています。
対象となる機種と車種
補助の対象となっている機械は、既存の自動車に後付けできるものです。
東京都の発表では、具体的な機器名などは記されていません。
ただし、取り扱いの店舗などから、次のような機器が主であると推測されます。
それぞれの機器の、目的や性能は異なっています。
製品情報へのリンクを用意しましたので、その製品の性能を把握するためにご利用ください。
なお、対応機種や年式などの詳細は、販売店にお尋ねください。
また、補助金期間中には、他の製品を扱っている場合もありますので、あらかじめご了承ください。
- イエローハット扱い
サン自動車「誤発進防止システム」 - オートバックス扱い
データシステム「ペダルの見張り番II」 - ダイハツ東京販売扱い
ダイハツ「つくつく防止」 - トヨタ系ディーラー取り扱い
トヨタ「踏み間違い加速抑制システム」
1世代前の自動車に安全運転支援装置が付く安心感
ペダルの踏み間違いなどによる急発進を防ぐなど、安全運転の支援装置は、最新の車種では標準で装備されています。
しかし、安全運転支援装置の性能の向上が急激だったため、最新機種の1世代前の機種では、そのような装置を備えていない車種が少なくありません。
今回の東京都の補助金は、そのような1世代前の車種でも、取り付けが可能な後付けの装置について行なわれるものです。
もちろん、最新の安全運転支援装置を備えた新車に比べると、性能は限られたものですが、手持ちの自動車に、そのような装置が少ない金額で装備できれば、本人も家族も安心でしょう。
70歳以上の都民または、その家族で、しばらくの間、自動車の買い替えの予定のない人は、これを機会に販売店に相談することをお勧めします。