台風が来る前日にやっておくべき防災対策
[2019/10/11 00:00]
台風についての防災マニュアル
「防災」というと、「地震対策」が中心になりますが、ここ数年は台風を始めとする風水害についても被害が大きく、事前の対策が必要となってきています。
この記事では、京都大学防災研究所がPDFファイルを無償公開している「台風時の強風災害に対する対応」というパンフレットをもとに、台風襲来の前日にできる対策を紹介します。
なお、沿岸部の人には「台風時の高潮災害に対する対応」も用意されていますので、参照してください。
ライフラインが止まったときへの備え
最近の台風では、生活に必要なライフラインが被害を受けて止まってしまうことが珍しくありません。
主なライフラインについて、止まってしまったときのための準備を紹介しましょう。
電気(停電)
- 情報源として、電池式のラジオを準備する
- スマホやパソコンを充電しておく
- 光源として懐中電灯と予備の電池を用意する
- 停電に備えて冷蔵庫の温度設定を低くしておく
スマホについては、単体で充電できるモバイルバッテリーを用意しておくと、なお良いでしょう。
水道
- 家族1人当たり9リットル(1日3リットル×3日分)の飲料水を用意する
- 風呂桶に水を溜めておく
ガス
- カセットボンベ式の卓上コンロを用意する
- 火を通さなくて食べられる非常食を用意する
通信
- 「災害用伝言ダイヤル 171」の使い方を確認しておく
前日までに行なう屋外作業
台風では、自宅周辺の物が強風で被害を受けることがあります。
前日までに、自宅周辺で行なうべき作業を紹介します。
- 屋外で吹き飛ばされそうなものは、室内に移動するか、ロープやネットで固定する。(植木、ゴミ箱など)
- 雨戸のないガラス窓は、外から板でふさぐなど飛来物から守る工夫をする
- 庭木に支柱を立てて補強する
- 洗濯機を外に置いてある場合は、水を張った上で、閉じたフタをテープで固定する
台風が通過中は「外に出ない」
ここまで紹介した対策は、台風が近づく前に行なうべき作業です。
すでに台風が来ているときに作業をしてはいけません。
台風が接近したら、通過するまでの間は外に出ないようにしましょう。
台風から身を守る一番の方法は、「家から出ない」ことなのです。
家の中では、できるだけ窓から離れた場所にいましょう。
そして、台風が通過した直後は、「吹き返し」と言って、強い風が吹くことがあります。
風が弱くなっても、しばらく待ってから行動してください。