台風に襲われた千葉県八街市で、一番困ったのは「停電」
千葉県を襲った台風被害のアンケート
調査会社のサーベイリサーチセンターが、「2019年 台風15号に関する停電等に対するアンケート」の結果を公開しています。
このアンケートは、2019年9月の台風15号で被災した千葉県八街市の18歳以上の男女318人に対して面接形式で行なわれたものです。
この記事では、被災した際に困ったことを中心に紹介します。
一番困ったのは「停電」
「台風15号の影響により困ったこと」を聞いています。
9割以上の人が「電気が使えなくなった」としています。
つまり、今回の台風では「停電」で困った人が多かったのです。
また、「テレビを見ることができなくなった」と「電話・携帯電話が使えなくなった」も7割以上の人が挙げています。
上位の一覧は次の通りです。
- 電気が使えなくなった(停電)
- テレビを見ることができなくなった
- 電話/携帯電話が使えなくなった
- 風呂に入れなかった
- 暑さでまいった
- インターネットが使えなくなった
- ガソリンが手に入りにくかった
- 水道が使えなくなった
- トイレが使えなかった
「テレビ」と「冷蔵庫」が使えない
「停電」では、具体的にどんな影響があったのでしょうか。
特に多かったのが、「テレビが見られない」と「冷蔵庫が使えない」 で、7割以上の人が挙げています。
停電による影響のうち、上位のものは次の通りです。
- テレビが見られない
- 冷蔵庫が使えない
- 洗濯ができない
- エアコン/空調が使えない
- 室内の灯りが足りない
- 携帯電話の充電ができない
知りたかったのは「電気の復旧の見通し」
「台風の襲来後に、知りたかった情報」を聞いています。
一番多かったのは「電気の復旧の見通し」で、8割以上の人が挙げています。
次の「電話の復旧の見通し」を挙げた人は3割ちょっとですから、停電からいつ回復するかということがいかに重要な情報だったかが分かります。
上位の一覧は次の通りです。
- 電気の復旧の見通し
- 電話の復旧の見通し
- 台風の被害情報
- 水、食料や生活物資について
- 台風の進路や規模
情報の入手は「ラジオ」
「情報の入手手段」では、「ラジオ放送」が1位でした。
現地では、携帯電話網が使えなかったため、スマホを使う「LINE」や「TwitterなどのSNS」の順位が低くなっています。
その分、「ラジオ」や「テレビ」、そして「口コミ」などが中心になっています。
また、「テレビのワンセグ放送」が挙がっているのが目に付きます。
国産の携帯電話やスマホでは、電話やインターネット端末として使えなくても、ワンセグ放送の受信機として使える機種があります。
今回のように、情報インフラが使えない場合には、役に立つことが分かります。
- ラジオ放送
- テレビ放送
- 口コミ
- LINE
- TwitterなどのSNS
- テレビのワンセグ放送
台風対策は「水や食料の備蓄」
最後に、「今後の台風の前にとっておくべき対策」を聞いています。
飲料水や食料の備蓄、懐中電灯の用意、携帯電話の充電などが挙がっています。
特に、携帯電話については「予備バッテリーを用意する」が挙がっています。
ここで言う予備バッテリーは、停電時でも携帯電話が充電できる「モバイルバッテリー」のことでしょう。
これからの防災セットには、「モバイルバッテリー」は欠かせない存在となりそうです。
上位の一覧は次の通りです。
- 飲料水の備蓄
- 食料の備蓄
- 懐中電灯やローソクの用意
- 携帯電話やパソコンの充電
- 車のガソリンを満タンにしておく
- 携帯電話に予備バッテリーを用意する