マンションの台風被害は「ガラス」が多い
[2018/9/27 00:00]
台風21号の修理依頼を分析
住宅設備の修理業者を紹介するWebサイト「生活110番」が「台風21号による台風被害相談」の結果を公開しています。
台風21号は、2018年9月初旬に上陸し、関西地方を中心に大きな被害をもたらしました。
「生活110番」にも、7,443件の台風関連被害と思われる相談が寄せられました。
一戸建ては「アンテナ」、集合住宅は「ガラス」に被害
台風の被害で多かったのは、TVアンテナ、雨漏り、ガラス、シャッターの4つの設備でした。
この4つで、4,290件の相談がありました。
分析すると、家屋の種類によって、被害を受ける場所に差があることが分かります。
- 一戸建て
アンテナ44.3%、雨漏り33.5%、ガラス20.5%、シャッター1.8% - 集合住宅(マンション/アパート)
ガラス81.3%、アンテナ13.2%、雨漏り4.8%、シャッター0.7% - 店舗/倉庫など
ガラス63.4%、シャッター25.4%、雨漏り12.9%、アンテナ1.3%
ご覧のように、一戸建ては「アンテナ」、集合住宅は「ガラス」、店舗/倉庫は「ガラス」と「シャッター」の被害が多くなっています。
マンションのガラスに被害が多い理由
マンションなどの集合住宅で「ガラス」の被害が大きいのは、風速が強く、飛散物が多いためです。
一般的に、風速は高い位置になるほど速くなります。
高層階だと風をさえぎるものがないため、強風による被害が起きやすいのです。
強い風に乗って飛んでくる飛散物も、ガラスが割れる原因です。たとえ小石であっても、強い風を伴うとガラスが割れてしまいます。
高層マンションであっても、台風の被害からは無縁ではありません。それぞれの住まいに合った台風対策が必要です。
ガラスの台風対策
では、マンションの場合、どのようにガラスの対策をすればよいのでしょうか。
まず、ガラスの外のベランダには、物を置かないようにします。
そして、ガラスに保護フィルムを貼って、割れたガラスが飛び散ることを防ぎます。
保護フィルムがない場合は、養生テープや布製のガムテープを窓ガラスにバツ印で貼ると飛散が防げます。
なお、紙製のガムテームは、ガラスやサッシに跡が残ってしまいますから、避けてください。