年末年始の海外旅行客は過去最高の見通し。「韓国」と「香港」は減少
年末年始の海外旅行動向
旅行業者のJTB(ジェイティービー)が、2019年年末から2020年年始にかけての海外旅行の推計を公開しています。
年末年始の海外旅行客は、昨年末を上回る76.2万人で、過去最高を更新する見通しとしています。
この記事では、年末年始の日程と、人気の旅行先について紹介します。
「9連休」が可能な並び
2019年の年末年始は、12月23日の「平成の天皇誕生日」が祝日ではなくなったため、昨年のようなクリスマス3連休がありません。
しかし、12月27日(金)を仕事納めとすると、12月28日(土)から1月5日(日)までの9連休も可能な並びとなっています。
「韓国」と「香港」は減少
旅行先を地域別に見ると、「アジア」が減少し、他の地域が増加しています。
特に、日韓関係の影響で航空機の座席供給数が減少する「韓国」と、デモの影響が残る「香港」の減少が大きいと予想されています。
しかし、根強い人気の「台湾」や、新規就航の続く「ベトナム」などの他のアジア諸国は増加傾向です。
また、航空機の座席供給数が増加している「北米(アメリカ、カナダ)」と、オーストラリア各方面も増加すると予測しています。
旅行者数の実数では、「韓国」と「中国」が10万人を超える見込みです。
そして、「台湾」「ハワイ」「欧州」が続きます。
予約状況の人気は「ハワイ」
JTBの海外旅行の予約状況を見ると、人気の旅行先は1位は「ハワイ」、2位は「グアム/サイパン」、3位は「台湾」となっています。
予約伸び率を見ると、「グアム/サイパン」が特に好調で、ヨーロッパ方面は引き続き「イタリア」や「スペイン」など、アジア方面では「ベトナム」が人気としています。
年末年始の海外旅行は、「韓国」や「香港」の減少はあるものの、人気の旅行先の好調さや新しい旅行先の開拓によって昨年を上回る勢いを維持しているようです。