実際に二世帯住宅を建てた1,097人の本音
[2019/12/16 00:00]
実際に二世帯住宅を建てた人へのアンケート
工務店/住宅会社向け基幹システムを販売するエニワンが、「二世帯住宅に関するアンケート調査」の結果を公開しています。
2019年11月から12月にかけて行なわれたインターネット調査には、2年以内に二世帯住宅を建てた1,097人が回答しています。
二世帯住宅の3つのタイプ
二世帯住宅には、3つのタイプがあります。
- 完全同居型
通常の一戸建て住宅に二世帯で同居します。つまり、すべての設備を共有します。 - 部分共有型
玄関を始めとする一部の設備を共有し、居住空間は別々にします。トイレ、風呂、キッチンなどを共有するかは設計段階で選びます。 - 完全分離型
玄関を含めて、すべての設備が世帯ごとに分かれています。互いに行き来するときは、いったん玄関の外に出ます。
今回のアンケートで、一番多かったのは「部分共有型」でした。
次いで、「完全同居型」「完全分離型」の順になります。
「完全同居型」を選ぶ理由は「建築費用」
「完全同居型」を選んだ理由で一番多いのは「建築費用が抑えられる」です。
二番目は「税金の軽減ができるため」でした。
「部分共有型」もコストを重視
「部分共有型」を選んだ理由で一番多い回答は「建築費用が抑えられる」でした。
二番目も「税金の軽減ができるため」で、2つとも「完全同居型」と同じでした。
「完全同居型」と「部分共有型」を選ぶ人は、コストを重視していることが分かります。
なお、「部分共有型」で共有している設備は、「玄関」「キッチン」「お風呂/トイレ」の順でした。
プライバシー優先なら「完全分離型」
「完全分離型」を選んだ理由では、「プライバシー確保のため」が圧倒的に多く、7割を超えました。
「完全同居型」と「部分共有型」がコスト優先ならば、「完全分離型」はプライバシー優先の選択と言えるでしょう。
いったん建ててしまうと変更は難しい
最後に、二世帯住宅のメリットとデメリット、そして後悔している点を聞いています。
一度、二世帯住宅を建ててしまうと、改築したり、別居したりすることは簡単なことではありません。
それぞれのコメントをよく読んで、後悔のない選択をしてください。
二世帯住宅にしたメリット
- 「2戸建てるよりも断然安い」(30代男性)
- 「仕事が忙しい時や体調を崩した時などに子どもの面倒を見てもらえる」(40代男性)
- 「家族がいつもそばにいるという安心感がある」(40代女性)
- 「心配事があるとお互いに頼りにできる」(60代男性)
二世帯住宅にしたデメリット
- 「プライベート空間があまりなく、たまにストレスを感じる」(30代男性)
- 「お風呂を共有しているため入りたい時間に入れないことがある」(40代女性)
- 「嫁姑問題が最悪な時は居心地が悪い」(40代男性)
- 「夫婦喧嘩が聞こえて気を遣ってしまう」(50代女性)
二世帯住宅で後悔していること
- 「部分共有型にしたが、住んでみて完全分離型にすればよかったと後悔」(60代男性)
- 「防音壁をもっと増やせばよかった」(50代男性)
- 「玄関が親世代が一階、子世代が二階だが、怪我や病気、将来のことを考えどちらも一階にすればよかった」(60代男性)