都内の救急車の出場が過去最多。「75歳以上」が4割
[2020/1/13 00:00]
出場回数が過去最多を更新
2019年の、東京都内の救急車の出場件数が、過去最多だったことが分かりました。
これは、東京消防庁がデータを公開したものです。
1年間の出場件数は82万5,933件でした。
これは1936年(昭和11年)の統計開始以来、過去最多となっています。
「75歳以上」が増加中
救急車によって搬送された人の年代を見ると、約4割が「75歳以上」でした。
「65歳~74歳」も加えると、半分を超えています。
過去のデータを見ても、ここ10年に渡って「75歳以上」の搬送は増え続けており、高齢者の搬送増加が、救急車の出場増加につながっていることが分かります。
救急車が必要ない「軽症」が半分以上
救急車で搬送された人の症状は、入院の必要がない「軽症」の割合が5割を超えています。
つまり、本来は必要のない状況で、救急車が呼ばれていることになります。
東京都消防庁では、救急車を呼ぶ前に「救急相談センター」への電話相談(電話番号 #7119)や、インターネット上の「救急受診ガイド」を用意しています。
救急車を呼ぶかどうか迷ったときは、これらを利用して判断してください。