「新型コロナウイルス」専門外来の受診方法
【お知らせ】2020年5月8日付けで、厚労省が「相談・受診の目安」を改定しました。これによって「37.5℃以上の高熱が4日以上続く」などの基準が大きく変わっています。最新の「相談・受診の目安」についてはこちらの記事をご覧ください。
特定の症状が「4日」続いたら相談する
厚労省が、「新型コロナウイルス」の感染が疑われたときの、病院の行き方を公開しています。
「新型コロナウイルス」が疑われる場合に病院で受診するときは、一般的な外来窓口ではなく、専用の外来窓口を利用します。
これは、病院のスタッフや、他の外来患者への感染を防ぐためです。
受診の目安となる症状は次のいずれかです。
- 風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
- 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある
2つの条件が揃っている必要はありません。
どちらかの条件にあてはまっていれば大丈夫です。
高熱が続く場合に受診する目安は「4日」ですが、高齢者や、糖尿病などの基礎疾患を患っている方は「2日」を目安にします。
また、「強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある」場合は、4日待つ必要はありません。すぐに行動してください。
必ず「相談センター」を経由する
上の2つの症状がある場合は、各都道府県に用意された「帰国者・接触者相談センター」に相談します。
新型コロナウイルスの感染が疑われるからと言って、いきなり病院に行くのではなく、いったん「帰国者・接触者相談センター」に相談した上で、受診できる病院を紹介してもらうという形になります。
「帰国者・接触者相談センター」のリストは、こちらで公開されています。
「帰国者・接触者相談センター」で相談の結果、「新型コロナウイルス」に感染している疑いがある場合は、専門の「帰国者・接触者外来」が紹介されます。
「帰国者・接触者外来」に行く際は、マスクを着用し、公共交通機関の利用は避けてください。
新型インフルエンザの教訓を生かしたシステム
今回、新型コロナウイルス専用の「帰国者・接触者外来」が、どの病院に設置されているかは公開されていません。
このような、まわりくどい仕組みになっているのは、2009年の新型インフルエンザ騒動を教訓としています。
この騒動では、一部地域で特定の医療機関に外来患者が殺到し、急を要する患者の対応に時間がかかってしまいました。
今回は、それを教訓として、受診できる病院を非公開とし、「帰国者・接触者相談センター」の紹介が必要な形をとっているわけです。
とりあえず、自分や家族に症状が出たときのために、自分の都道府県の「帰国者・接触者相談センター」の連絡先を控えておきましょう。
そして、症状が出た場合は、相談センターの指示に従って、紹介された「帰国者・接触者外来」を受診してください。
【お知らせ】この記事は2020年3月25日に内容を更新しました。