大きく変わった、新型コロナの「相談・受診の目安」。体温などの基準を撤廃
数字による基準が無くなる
厚労省は、新型コロナウイルス感染症の「相談・受診の目安」を改定しました。
これは新型コロナウイルスの感染が疑われる場合に、医療機関を受診する際の目安となる症状をまとめたものです。
従来の目安は「37.5℃以上の高熱が4日以上続く」など、基準となる数字を強調したものでしたが、新しい目安は、具体的な症状のみで数字による表現が無くなっています。
新しい「相談・受診の目安」
ここからは、新しい「相談・受診の目安」を、そのまま紹介します。
「相談・受診の目安」
次の症状がある方は下記を目安に「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
少なくとも以下のいずれかに該当する場合には、すぐに御相談ください。
(これらに該当しない場合の相談も可能です。)
- 息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱などの強い症状のいずれかがある場合
- 重症化しやすい方(※)で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合
※高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPDなど)などの基礎疾患がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方 - 上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合
(症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)
相談は、「帰国者・接触者相談センター」(地域により名称が異なることがあります)のほか、地域によっては、医師会や診療所などで相談を受け付けている場合もあるので、ご活用ください。
- 妊婦の方へ
妊婦の方については、念のため、重症化しやすい方と同様に、早めに「帰国者・接触者相談センター」などに御相談ください。 - お子様をお持ちの方へ
小児については、小児科医による診察が望ましく、「帰国者・接触者相談センター」やかかりつけ小児医療機関に電話などで御相談ください。
※なお、この目安は、国民のみなさまが、相談・受診する目安です。これまで通り、検査については医師が個別に判断します。
センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」をご紹介しています。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。
【相談後、医療機関にかかるときのお願い】
- 複数の医療機関を受診することにより感染を拡大した例がありますので、複数の医療機関を受診することはお控えください。
- 医療機関を受診する際にはマスクを着用するほか、手洗いや咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖・肘の内側などを使って、口や鼻をおさえる)の徹底をお願いします。
「帰国者・接触者相談センター」の一覧
以上が新しい「相談・受診の目安」になります。
なお、本文中で出てくる各都道府県の「帰国者・接触者相談センター」の連絡先一覧は、こちらにあります。
なお、各地の「帰国者・接触者相談センター」は保健所などが中心で、多くは窓口の時間が制限されています。
しかし、24時間対応の専用コールセンターを用意しているところもあるので、夜中や早朝でも、あきらめずに確認してください。