新型コロナウイルスの感染防止で休めるように、厚労省が企業にも呼びかけ

[2020/2/22 00:00]

安心して休めるように企業へ呼びかけ

厚労省は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を、経団連などを通じて、企業に呼びかけています。

呼びかけのポイントは、次の3点です。

  • 労働者が発熱などの風邪の症状が見られる際に、休みやすい環境の整備
  • 労働者が安心して休むことができるよう収入に配慮した病気休暇制度の整備
  • 感染リスクを減らす観点からテレワークや時差通勤の積極的な活用の促進

つまり、「休みやすい環境」「安心して休める休暇制度」「テレワークや時差通勤の導入」を要請しているのです。

この内容は、個人に向けて行なわれている「風邪のような症状が出たら、会社や学校は休むように」という呼びかけを実現するためのものです。

対応に伴う不明点をまとめたQ&Aも用意

しかし、企業の側からみれば、要請の実現には、さまざまな問題があります。

例えば、「 新型コロナウイルスに関連して労働者を休業させる場合、どのようなことに気をつければよいか」は、企業にとって気になるところです。

このような疑問に対して、厚労省では「新型コロナウイルスに関するQ&A(企業の方向け)」を用意しています。

また、このQ&Aでは、テレワークやフレックスタイムの導入についても、問い合わせ先や資料が掲載されています。

「休む勇気」と「休ませる勇気」を

今回の呼びかけは、正社員だけに向けられたものではありません。

厚労省では「貴団体におかれましては、この取組の趣旨を御理解いただき、傘下団体・企業等における取組の促進に向けて、パートタイム労働者、派遣労働者、有期契約労働者など、多様な働き方で働く方も含めて」と明記して取り組みへの協力を呼びかけています。

とはいえ、実際に休みが取れるかどうかは、会社の規模や職種によって異なるでしょう。

しかし、無理に出社した末に、新型コロナウイルスが陽性であった場合に、手間や損害がかかるのは企業の方です。

少しでも新型コロナウイルスの蔓延を防ぐために、従業員は「休む勇気」を、企業側は「休ませる勇気」を持って行動してください。

[シニアガイド編集部]