新型コロナウイルスの感染予防で、福岡市が老人ホームなどの面会を自粛
[2020/2/25 00:00]
社会福祉施設に面会の自粛を要請
福岡県福岡市では、市内の社会福祉施設などに対して、2月20日付で「不要不急の面会の自粛」を要請しました。
これは、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、老人ホームなどの社会福祉施設で、外来者の面会を制限するものです。
福岡市による3つの要請
福岡市による要請の原文は、次のようになってます。
- 事業所外部からの面会者、ボランティア、実習生、委託業者等がウイルスを持ち込まないよう、 不要不急の面会や接触について自粛を要請すること。やむを得ず面会等が必要な場合は、面会者の氏名、連絡先等の記録を徹底すること。
- 石鹸による手洗いやアルコール消毒液での手指の消毒、咳エチケット等について、改めて職員に周知するとともに、出勤時の体温測定などを実施すること。
- 次亜塩素酸ナトリウムによる消毒をこまめに行なうなど、事業所内の清潔保持に努めること。
真っ先に挙げられているのが、「不要不急の面会や接触について自粛を要請する」です。
そして、“やむを得ず”に面会する場合でも、面会者の氏名や連絡先などの記録を求めています。
守るための手段は「持ち込まない」こと
老人ホームなどの社会福祉施設では、施設内で感染症が発生することは少なく、主に外から持ち込まれます。
したがって、面会者など、外から来た人の病原菌を、施設内に持ち込まれないようにすることが、対策の中心となります。
特に、今回の新型コロナウイルス感染症では、高齢者や糖尿病などの基礎疾患がある人は重症化しやすいとされています。
それだけに、高齢者が多く入居している老人福祉施設では、厳重な対策が必要とされるのです。
なお、面会者の氏名や連絡先を記録するのは、万が一、施設内で感染が発生した場合に、感染ルートをたどるためです。
面会する場合は「マスク」と「手洗い」は必須
では、私達は、病院や老人福祉施設に面会に行く際に、どのような対策を取ればよいのでしょうか。
一番望ましいのは、面会を自粛することです。
しかし、どうしても面会が必要な場合もあります。
その場合は、最小限の人数に限定し、「マスクの着用」と「せっけんを使った手洗い」を必ず行なってください。