一般墓の平均価格は「176万円」。樹木葬と納骨堂は半分程度
ネット経由でお墓を買った人へのアンケート
お墓の情報サイト「いいお墓」を運営する鎌倉新書が、「お墓の消費者全国実態調査」の結果を公開しています。
2019年2月に行なわれたインターネット調査には、2019年1月~2019年12月に「いいお墓」経由でお墓を購入した828人が回答しています。
「樹木葬」が「一般墓」を超える
「購入したお墓の種類」で一番多いのは「樹木葬」でした。
「樹木葬」は全体の4割を超えています。
一方、昨年まで1位だった「一般墓」は3割を切っています。
都会で増えている「納骨堂」が3位に入っています。
「樹木葬」や「納骨堂」は「一般墓」の半額
「お墓の形式ごとの平均購入価格」を聞いています。
全国の平均価格は次の通りです。
- 一般墓 176万円
- 樹木葬 68万円
- 納骨堂 87万円
お墓を東京都に限ると、かなり金額が上がります。
- 一般墓 210万円
- 樹木葬 79万円
- 納骨堂 92万円
これを見ると、「樹木葬」や「納骨堂」は、「一般墓」の半分程度に納まっています。
「樹木葬」や「納骨堂」が増えている理由の一つには、購入価格が安いこともあるでしょう。
「子供に迷惑をかけない」も選ぶ理由の一つ
「樹木葬」や「納骨堂」が増えている理由は、もう一つあります。
「樹木葬」や「納骨堂」の大半は、「永代供養墓」と言って、管理者が清掃や供養をしてくれます。
つまり、お墓を継いでくれる子供がいなくても、お墓が残ります。
「永代供養墓を選んだ理由」でも、一番多いのは「子供に迷惑をかけたくないから」でした。
次に多いのも「(子供などの)承継者がいないから」です。
「永代供養墓」を選べば、子供がいなくもお墓が作れます。子供がいる場合でも管理の手間のことを考えなくてすみます。
自分たちに合った形式を選ぼう
「お墓を選ぶ際に重視したこと」という質問では、「お墓の種類」を挙げる人が多く、他の理由を引き離しています。
自分や家族のためのお墓を考えるときは、どんな形式が、自分たちに合っているのかを最初に考えましょう。
その上で、一般墓ならば「和型」か「洋型」か、納骨堂ならば「自動搬送式」か「ロッカー式」、樹木葬ならば「庭園タイプ」か「里山タイプ」かなど、形式やデザインを選びましょう。
遠い場所にあるお墓はお参りする回数が減ります。自宅からの距離や時間も忘れずにチェックしてください。