一般墓の平均価格は「176万円」。樹木葬と納骨堂は半分程度

[2020/3/8 00:00]

ネット経由でお墓を買った人へのアンケート

お墓の情報サイト「いいお墓」を運営する鎌倉新書が、「お墓の消費者全国実態調査」の結果を公開しています。

2019年2月に行なわれたインターネット調査には、2019年1月~2019年12月に「いいお墓」経由でお墓を購入した828人が回答しています。

「樹木葬」が「一般墓」を超える

「購入したお墓の種類」で一番多いのは「樹木葬」でした。

「樹木葬」は全体の4割を超えています。

一方、昨年まで1位だった「一般墓」は3割を切っています。

都会で増えている「納骨堂」が3位に入っています。

出典:鎌倉新書

「樹木葬」や「納骨堂」は「一般墓」の半額

「お墓の形式ごとの平均購入価格」を聞いています。

全国の平均価格は次の通りです。

  • 一般墓 176万円
  • 樹木葬 68万円
  • 納骨堂 87万円

お墓を東京都に限ると、かなり金額が上がります。

  • 一般墓 210万円
  • 樹木葬 79万円
  • 納骨堂 92万円

これを見ると、「樹木葬」や「納骨堂」は、「一般墓」の半分程度に納まっています。

「樹木葬」や「納骨堂」が増えている理由の一つには、購入価格が安いこともあるでしょう。

出典:鎌倉新書

「子供に迷惑をかけない」も選ぶ理由の一つ

「樹木葬」や「納骨堂」が増えている理由は、もう一つあります。

「樹木葬」や「納骨堂」の大半は、「永代供養墓」と言って、管理者が清掃や供養をしてくれます。

つまり、お墓を継いでくれる子供がいなくても、お墓が残ります。

「永代供養墓を選んだ理由」でも、一番多いのは「子供に迷惑をかけたくないから」でした。

次に多いのも「(子供などの)承継者がいないから」です。

「永代供養墓」を選べば、子供がいなくもお墓が作れます。子供がいる場合でも管理の手間のことを考えなくてすみます。

出典:鎌倉新書

自分たちに合った形式を選ぼう

「お墓を選ぶ際に重視したこと」という質問では、「お墓の種類」を挙げる人が多く、他の理由を引き離しています。

自分や家族のためのお墓を考えるときは、どんな形式が、自分たちに合っているのかを最初に考えましょう。

その上で、一般墓ならば「和型」か「洋型」か、納骨堂ならば「自動搬送式」か「ロッカー式」、樹木葬ならば「庭園タイプ」か「里山タイプ」かなど、形式やデザインを選びましょう。

遠い場所にあるお墓はお参りする回数が減ります。自宅からの距離や時間も忘れずにチェックしてください。

出典:鎌倉新書
[シニアガイド編集部]