お墓への不満は「遠い」こと、将来の不安は「引き継ぐ人がいない」こと
霊園業者によるお墓のアンケート
霊園・納骨堂事業のヤシロが、「お墓に関する意識調査」の結果を公開しています。
2019年5月に行なわれたインターネット調査には、関西在住の40歳から79歳までの男女534人が回答しています。
一番の不満は「お墓が遠い」
「お墓に対する現在の不満」では、「お墓が自宅から遠い」が35%で、一番多くなっています。
そして、「お墓を継承する人がいない」が25%で続きます。
一方、「お墓に対する将来の不安」では、「お墓を継承する人がいない」が34%で一番多くなっています。
そして「お墓が自宅から遠い」が27%、「墓じまいの手間がかかる」が26%で続きます。
回答者が挙げた不満/不安で20%を超えるのは、この3つだけなので、お墓を持っている人にとって共通する悩みと言えるでしょう。
お墓まで3時間以上かかる人も多い
アンケートでは、「お墓が自宅から遠い」という悩みが多いことが分かります。
では、自宅からお墓に行くまで、どれぐらい時間がかかっているのでしょうか。
お墓までの時間では「30分~1時間」という人が多いのですが、「3時間以上」という人も多く、お墓が遠い人が少なくないことが分かります。
もっとお参りしたいけれど、足が遠のいてしまう
お墓が遠いことは、お墓参りの回数にも影響しています。
お墓参りの回数は、理想的には「月に1回」や「年に4~6回」と考えている人が多いのですが、現実には「年に2~3回」や「年に1回」という人が多くなっています。
もう少し、頻繁にお墓参りに行きたいと思っても、つい足が遠のいてしまう人が多いのでしょう。
決めるときは家族に相談を
最近増えている、お寺の敷地内にある「納骨堂」形式のお墓では、「お墓が遠い」という問題は解決しやすいでしょう。
また、「継承者がいない」場合でも、そのまま永代供養してくれる納骨堂もあります。
ただし、「お墓」については、個人個人によって大きく考え方が異なります。
従来どおり、地面の上に和式の墓石を建てる「一般墓」にこだわる人もいれば、樹木葬や散骨を望む人もいます。
お墓について「新規の購入」や「墓じまい」を決めるときは、自分の気持ちだけではなく、配偶者や家族がお墓についてどう考えているのか、必ず相談しましょう。