お墓の型式は「一般墓」が7割以上。購入価格は「50~150万円」が目安
お墓に関する1万人アンケート
DMM.comグループで終活情報を提供している「終活ねっと」が、「お墓に関する実態調査」の結果を公開しています。
2019年4月に行なわれたインターネット調査は、全国の20歳以上の男女1万人が回答しています。
お墓の購入経験がある人が1割を超える
1万人の回答者のうち、自分でお墓を購入した経験がある人は11.3%でした。
10人に1人が買っているのですから、「お墓」は意外と身近な買い物であることが分かります。
年齢別に見ると、回答者の年齢が高くなるほど、お墓の購入者が増えていきます。
50代を過ぎると、自分の親のために、お墓を準備する人が増えるためでしょう。
「一般墓」が7割以上を占める
ここからは、実際にお墓を購入した40歳以上の男女618人に聞いています。
「購入したお墓の型式」では、7割以上が従来からの「一般墓」でした。
いろいろと新しい形のお墓が登場していますが、実際に購入されているのは、独立した墓石のある「一般墓」が多いことが分かりました。
独立したお墓を立てない、「永代供養墓」「納骨堂」「樹木葬」などは3割弱です。
今回のアンケートでは、「手元供養」や「海洋散骨」は、ほとんどありませんでした。
霊園は「寺院墓地」が多い
「お墓がある霊園」の種類では、お寺の敷地内などの「寺院墓地」が一番多くなっています。
お葬式については宗教を離れた「無宗教葬」が増えてきていますが、お墓がある霊園については宗教法人であるお寺によるものが多いようです。
最近は寺院墓地であっても、宗教、宗派を問わない例も増えているので、それも影響しているのかもしれません。
次に多いのが「民間墓地」で、自治体による「公営墓地」とともに2割前後を占めています。
お墓の値段の目安は「50~150万円」
「購入したお墓の価格」は、「50~100万円」と「100~150万円」が多くなっています。
この2つで、ほぼ半分を占めるので、お墓の価格の目安は「50~150万円」とおぼえておけば良いでしょう。
お墓の型式だけでは値段は決まらない
お墓は、その型式によって費用が大きく異なります。
購入者が多かった「一般墓」「永代供養墓」「納骨堂」について、価格の分布を見てみましょう。
一般墓は「100~150万円」が一番多く、他の型式に比べてお金がかかることが分かります。
それに対して、永代供養墓は「50~100万円」、納骨堂は「50万円未満」が多くなっています。
ただし、お墓はお金をかけようと思えば上限はありません。型式に関わらず、「300万円以上」かけている人もいます。
例えば、東京都内の寺院内にある自動搬送式納骨堂では、1人分で百万円の価格は珍しくありません。
「一般墓だから高い」「納骨堂だから安い」とお墓の型式で決めつけずに、霊園の立地や仕組みなども含めて、価格を判断してください。