新型コロナウイルスによるイベントなどの自粛要請を19日まで延長

[2020/3/11 11:27]

少なくとも3月19日までは自粛が続く

安倍総理大臣は、3月10日に行なわれた「新型コロナウイルス感染症対策本部」において、現在行なわれているイベントの自粛などの対策を、おおむね10日間延長するように要請しました。

安倍総理は、次のように述べています。


 新型コロナウイルス感染症の現状について、昨日の専門家会議では、爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度持ちこたえているものの、同時に依然として警戒を緩めることはできないとの見解が、新たに示されました。

 また、3月19日頃を目途に、これまでの対策の効果について判断が示される予定です。引き続き、国内の急速な感染拡大を回避するために、極めて重要な時期にあります。

 政府としては、先般決定された基本方針において、イベントの開催の必要性について主催者等に検討をお願いし、またそれを踏まえて、全国規模のイベントについては中止、延期、規模縮小等の対応を要請したところですが、専門家会議の判断が示されるまでの間、今後、おおむね10日間程度はこれまでの取組を継続いただくよう御協力をお願い申し上げます。

これにより、少なくとも3月19日までは、イベントや興行の自粛が続くことになります。

今回の発表を受けて、3月9日から公演を再開していた宝塚歌劇団は、再び公演を中止しました。

公演は3月20日の再開を目指していますが、今後の新型コロナウイルスの感染状況や、政府方針等によっては予定が変更されるとしています。

集団感染が発生する3つの条件

また、発言の中で、新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)の発生条件が明らかにされました。


 専門家会議においては、「換気が悪く」、「多くの人が密集し」、「近距離での会話や発声が行なわれた」という3つが同時に重なった場で、より多くの人が感染していたとの知見も示されております。

この3つの条件に合致しており、すでにクラスター(集団感染)の発生が報告されているライブハウスなどの小規模な興行についても、当面は自粛が続くことになるでしょう。

[シニアガイド編集部]