新型コロナウイルスに便乗して、厚労省をかたる不審な電話

[2020/3/16 00:00]

厚労省を名乗って個人情報を狙う

新型コロナウイルス感染症に関係して、厚生労働省をかたる不審な電話が増えています。

厚労省が警告しているのは、次のような電話です。

  • 「費用を肩代わりするので検査を受けるように」と言う
  • 「50万円の助成金を受けられる」と言う

いずれも、電話をきっかけにして、個人情報を聞き出す手口です。

厚労省が、そのような連絡をすることはありません。

電話が掛かってきても、相手にしないで、すぐに切ってください。

「行政から委託を受けた」と名乗る例も

また、国民生活センターも、行政機関をかたる電話について警告しています。

例えば、次のような事例です。


 市役所の職員を名乗る男から非通知で電話があり、「新型コロナウイルスが流行しているので、気を付けるようにと高齢者に電話しています」と言われた。(80代女性)

これも、個人情報を聞き出したり、在宅であるかどうかを確認するための電話です。

また、行政機関から委託を受けたと名乗る例もあります。


 「新型コロナウイルスの感染を防ぐために、行政から委託を受けて消毒に回っているが、どうか」と、業者からの電話が自宅にかかってきた。

 行政とはどこか、と尋ねたが答えなかった。

 費用はかかるのか、と聞くと「面積によって違う」と言われ、要領を得なかった。

 翌日も同じ業者から電話があり、「新型コロナウイルス感染防止のパンフレットを持参したい」と言われ、要らないと答えて電話を切った。悪質な業者だと思う。(80代女性)

国民生活センターによれば、行政機関が新型コロナウイルスに関して、特定の業者に消毒を委託している例は、現在のところありません。

このような不審な電話について、まともに相手にする必要はありません。

少しでも怪しいと感じたら「消費者ホットライン」(Tel.188)に相談しましょう。

[シニアガイド編集部]