フランスベッド、立ち上がりまでサポートする介護用4段階変形ベッド
介護保険にも対応
フランスベッドは、4段階に変形して、自分で立つ姿勢までサポートする「離床支援マルチポジションベッド」を発売しました。
2020年5月下旬に、静岡県、愛知県、三重県、岐阜県で発売され、順次、全国に展開されます。
「離床支援マルチポジションベッド」には、「固定脚」と「キャスター脚」の2つのモデルが用意されています。
消費税が非課税の「固定脚モデル」の価格は88万円、月額レンタル料は16,500円です。
介護保険を利用したときの月額レンタル料は、1割負担で1,650円、2割負担で3,300円となります。
4段階に変形するベッド
「離床支援マルチポジションベッド」は、介護が必要な人の日常生活の支援を考えた製品です。
最大の特徴は、電動による4つのポジションへの変形です。
- 一般的な睡眠用の「ベッドポジション」
- リラックスした姿勢がとれる「リクライニングポジション」
- 食事がとりやすい「シーティングポジション」
- 立ち上がりや車いすへの移乗がしやすい「スタンディングポジション」
4つのポジションのうち、「シーティングポジション」と「スタンディングポジション」が新しい機能です。
ベッドが「座る」と「立ち上がる」を支援するように動くので、介護者の負担が軽くなります。
「シーティングポジション」では、足の裏を床に付けた安定した姿勢がとれます。食事の際の姿勢が安定するので、誤飲の可能性が減ります。
「スタンディングポジション」では、利用者が立ち上がるのを助け、車いすへの移乗もしやすくなります。
他のポジションでも、ベッドの背中の部分や膝の角度を調整できるので、リハビリや血圧の調整などの用途に対応できます。
なお、安全確保のためにバッテリーを搭載しており、停電時には「ベッドポジション」に戻せます。
変形の様子は、下にある動画を参照してください。
動画:マルチポジションベッドの動作
自宅介護の人は検討の価値あり
介護用で一般に使われる「3モーターベッド」は、ベッドの背中、膝、高さを電動で調整できます。
今回の「マルチポジションベッド」は、それに比べると高額ですが、「座る」と「立ち上がる」という新機能によって、利用者や介護者の負担が軽くなります。
自宅介護をしている人にとって、検討すべき商品と言えるでしょう。