2019年の1年間で、日本人は51万人も減少
[2020/6/11 00:00]
1年間で50万人以上も人が減る
厚生労働省が、2019年の、国内における日本人の人口の推移を公開しています。
現時点では「概数」で、確定した数字ではありませんが、人口の変化の大きな動きは分かります。
2019年の1年間に生まれた人は「86万5,234人」でした。
これは統計が残っている限りにおいて過去最小でした。
死亡した人は「138万1,098人」で、こちらは戦後最多でした。
生まれた人との差は「51万5,864人」です。
つまり、2019年の1年間で日本人は50万人以上も減ったことになります。
減った人の数は、昨年に比べて7万人以上増えており、人口の減少が加速しています。
なお、生まれた人が死んだ人よりも多かったのは「沖縄県」だけでした。
結婚と離婚の両方が増加
人口の増減に関係する婚姻件数、つまり結婚した人の数は「59万8,965組」でした。
これは昨年よりも1万組以上増えています。
婚姻件数は、昨年まで減少が続いていましたが、7年ぶりに増加に転じました。
なお、初めて結婚したカップルの平均年齢は、夫が31.2歳、妻が29.6歳で、6年ぶりに上昇しています。
一方、離婚件数は「20万8,489組」でした。
こちらは、昨年とほぼ同じで、少しだけ増えました。
離婚件数は、ここ数年は減少が続いていましたが、下げ止まりました。
1年間で1つの県が減っていく
日本では、少子高齢化が進んでおり、生まれる人は少なく、死ぬ人が多いという傾向が続いています。
今後も、この傾向は続く見込みで、人口の減少が続くでしょう。
2019年に減少した「51万人」という数字は、全国で人口が一番少ない鳥取県の「56万人」に近い数字です。
1年間で1つの県に相当する人口が減っていくと考えれば、その深刻さが分かります。