マスクが輪をかける今年の熱中症。周りに人がいないときには外す工夫を
今年の熱中症のリスクは「マスク」
東京消防庁が、熱中症への注意を呼びかけています。
今年は、新型コロナウイルス対策のためにマスクをしている人が多く、例年以上に熱中症への配慮が必要です。
マスクを着用していると、汗の蒸発が妨げられて体温の調節ができず、熱中症になりやすいのです。
この記事では、熱中症になりやすい状況と、夏に向けた熱中症対策を紹介します。
6月から9月が熱中症のシーズン
東京消防庁が救急車で病院に運んだ熱中症患者の数を月別に見ると、7月と8月にピークがあることが分かります。
しかし、6月でも、毎年数百人以上が救急搬送されていますから、6月から熱中症対策が必要なことが分かります。
30℃を超えると熱中症が増える
熱中症は、気温が高い日に増えます。
特に、気温が30℃を超えると、救急搬送が多くなります。
天気予報を見るときは、天気だけではなく、その日の「最高気温」もチェックしましょう。
天気予報では、1日の最高気温が30℃を超える日を「真夏日」と言います。
自分の住んでいる地域が「真夏日」になるときは、熱中症に注意してください。
高齢者の熱中症は重くなりやすい
熱中症で救急搬送される人を年代別に見ると、65歳以上の高齢者が53%と、半分以上を占めています。
しかも、治療のために入院が必要な「中等症以上」の割合も、65歳以上では半分を越えます。
高齢者は熱中症になりやすく、しかも、症状が重くなりやすいのです。
熱中症を防ぐ3つのポイント
ここまで見てきたように、熱中症にはなりやすい条件が3つあります。
- 6月から9月に多い
- 気温が30℃を超えると増える
- 65歳以上の高齢者は熱中症になりやすく、症状も重い
そして、熱中症を防ぐためのポイントも3つあります。
- 水分補給を、こまめに行なう
- エアコンや扇風機を使って室温を調整する
- マスクをしていると脱水症状になりやすいので、体調の変化に注意する。
今年のように、夏の暑い時期に、ずっとマスクをすることは、多くの人にとって初めての経験です。
マスクをしていると、想像以上に体温や体調に影響するので注意が必要です。
周りに人がいないところに、ときどき移動して、少しの間マスクを外すなどの工夫をしてください。