生活習慣病なのに、新型コロナが怖くて通院しなかった人が2割もいる

[2020/6/21 00:00]

生活習慣病患者と新型コロナ

血糖コントロールの重要性を発信する「血糖トレンド委員会」が、「新型コロナ流行による生活習慣病患者への影響に関する調査」の結果を公開しています。

2020年06月に行なわれたインターネット調査には、生活習慣病患者309人が回答しています。

ここで言う生活習慣病は、高血圧、2型糖尿病、高脂血症です。

いずれも定期的に通院して、医師の診察を受ける必要がある病気です。

通院をしていない人が2割もいる

「新型コロナウイルスの流行が始まってから、通院回数が減った、もしくは通院していない人」が、回答者全体の2割もいます。

出典:血糖トレンド委員会

通院しない理由は「感染予防」と「外出自粛」

「通院していない」理由は、「新型コロナの感染予防」と「自主的な外出自粛」が挙がっています。

それだけ、新型コロナウイルスは恐れられていることが分かります。

出典:血糖トレンド委員会

緊急事態宣言が解除されても、まだ不安

そして、緊急事態宣言が解除された現在でも「通院していない」という人が、7.4%もいます。

内訳は「不安はないが、まだ通院をしていない」人が4.2%、「不安があり、通院をしていない」人が3.2%でした。

前者は、予約などを取り直すのが面倒くさくなった人も含まれているでしょう。

後者は、自分の病気が悪化することよりも、新型コロナウイルスの感染に対する不安の方が強いのでしょう。

出典:血糖トレンド委員会

オンライン診療に興味はあるが受けたいとは思っていない

今回の新型コロナウイルスの流行に合わせて、大きく規制が緩和された「オンライン診療」については、7割が関心があると回答しています。

しかし、「実際に受けてみたいと思う」と回答した人は3割しかいません。

関心はあっても、準備の面倒臭さや、診察の質への不安があるのでしょう。

「興味はあるが、まだ受けたいとは思っていない」というのが、オンライン診療に対する現在の態度のようです。

出典:血糖トレンド委員会

定期的な通院を怠ると症状の悪化も

生活習慣病は、個人での体調管理に加え、定期的な通院による医師のチェックが欠かせない病気です。

通院を放棄したり、薬を飲まなくなったりすると、持病の悪化を招きます。

例えば、混み合う時間を避けて予約したり、他人と触れ合う機会が少ない自家用車で通院するなどの工夫をして、定期的な通院を維持するように心がけてください。

[シニアガイド編集部]