東京都の新型コロナ陽性者が100人を突破。「感染が拡大しつつあると思われる」と判定
[2020/7/3 00:00]
7月2日の陽性者は「107人」
東京都は、新型コロナウイルス感染症において、PCR検査で「陽性」と判定された陽性者数が、7月2日だけで「107人」に達したと発表しました。
東京都の、1日の陽性者数が100人を越えたのは、東京都が緊急事態宣言下にあった5月2日の「154人」以来、2カ月ぶりです。
東京都の陽性者数は、ここしばらく増加傾向にあり、1日あたり50人~60人という状態が続いていました。
「感染が拡大しつつあると思われる」と判定
小池百合子 都知事は、記者会見を行ない、次のように述べました。
この状況が仮に4週継続した場合、接触歴等不明の新規陽性者が約6倍程度に拡大する可能性があること等から、4段階のうち、3段階目にあたります「感染が拡大しつつあると思われる」と専門家の方から総括コメントとしていただいたところでございます。
「20代」と「夜の街」が中心
また、小池知事は、6月25日から7月1日の7日間の陽性者の統計を公開しました。
判明している感染場所別では「夜の街」が、もっとも多く、4割以上を占めています。
また、年齢別では20代がほぼ5割を占め、若い層が中心であることが分かります。
医療体制は「体制強化の準備が必要であると思われる」
また、小池知事は医療体制について、次のように述べました。
医療提供体制については、重症患者数は減少しているが、入院患者数が増加傾向にある。
さらに、医療スタッフを含めた病床の準備に相当の時間を要するということで、4段階のうち、2段階目にあたる「体制強化の準備が必要であると思われる」とのコメントをいただいたところでございます。
現状では、医療体制は逼迫した状況ではありませんが、段階的に病床を確保する計画となっています。
気になる症状が出たら相談窓口へ
小池知事は、都民への呼びかけとして、次のように述べています。
接待を伴う飲食店など、3密のリスクの高い施設にお出掛けになった方々は、体調の異変を感じたら無理をしないで仕事等を休むとともに、医療機関を受診していただく、検査を受けていただくということを、ぜひ早めにしていただきたい。
東京都では、新型コロナウイルスに関する相談窓口を設けています。
PCR検査は、以前よりも受けやすくなっており、東京都だけでも1日2千人以上が検査を受けています。
思い当たる症状があったら迷わずに相談窓口に連絡しましょう。