猫の葬儀費用は平均2万6千円、犬は3万円から5万円

[2020/7/9 00:00]

実際に行なわれた葬儀の金額

ペット保険会社のペットメディカルサポートが、「ペットの葬儀費用」を公開しています。

これは、ペット保険の加入者764人が行なった葬儀で、実際にかかった金額を集計したものです。

葬儀費用の平均は、猫が26,000円、小型犬が30,000円、中型犬が33,000円、大型犬が51,000円でした。

出典:ペットメディカルサポートのデータをもとに編集部が作成

体の大きさと火葬の方法で料金が決まる

火葬によるペットの葬儀費用は、体の大きさと体重、火葬の方法によって決まります。

今回の集計では、犬の区分は体重が目安となっています。

  • 小型犬 8kg未満
  • 中型犬 8kg以上~25kg未満
  • 大型犬 25kg以上

実際の葬儀では、犬種などで区分される場合もあるので、確認してください。

また、火葬の場合、その方法によって金額が大きく変わります。

例えば都内の、あるペット火葬業者では、体重が8kg未満の場合の火葬料金は、3つに分かれています。

  • 合同火葬 14,500円
  • 個別一任火葬 22,000円
  • 個別立会火葬 32,000円

「合同火葬」は、他のペットと一緒に火葬するので、拾骨して骨壷に入れることはできません。

火葬してもらったら、あとは業者にお任せとなります。

「個別一任火葬」は、単体で火葬してくれますが、収骨と骨壷に入れるのは業者にお任せになります。つまり、骨壷に入った状態で戻ってきます。

「個別立会火葬」は、火葬された状態で、自分自身で拾骨して骨壷に納めることができます。

自分自身で拾骨をするので、他のペットのお骨と混じっていないことや、骨の状態などを確認することができます。

「お骨を拾ってあげる」のはペットにとっても良い供養でしょう。

さらに、業者によっては、別料金で僧侶を読んで読経と供養をしてもらうこともできます。

亡くなったペットを火葬する場合でも、合同か個別か、拾骨を任せるか自分で確認しながら行なうかによって、金額には大きな差が出るのです。

いつかは来る日のことなので覚悟はしておこう

人間の平均寿命が約80歳なのに対して、ペットの平均寿命は14歳~15歳ぐらいです。

したがって、ペットを飼っていると、お別れしなければならない日が来ることを覚悟する必要があります。

ペットとのお別れを悲しんでいるうちに、共同火葬されてしまってから、やっぱりお骨を拾って、骨壷に入れてあげたかったと思っても取り返しはつきません。

少なくとも、お骨を持ち帰るか、拾骨は自分でやるかの2つは、あらかじめ考えておきましょう。

[シニアガイド編集部]