新型コロナの消毒は、どうすれば良い!? 3つの省庁が共同で公開

どうすれば、新型コロナを消毒できる
新型コロナウイルスの予防のために、手指や物品を消毒することは欠かせません。
では、具体的に、どんな消毒薬を、どのように使えば良いのでしょうか。
この分野に関わる3つの省庁が、共同でWebサイトを公開しています。
その内容を紹介しましょう。
3つの省庁が共同で公開
厚生労働省、経済産業省、消費者庁の3つの省庁が共同で公開しているのは「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法」というWebです。
サイトでは、「手指」や「物品」の消毒を行なうことで、新型コロナウイルスが減らせるとした上で、それぞれの消毒方法を解説しています。
手は、石鹸を使ってよく洗う
最初に「手指」の消毒から見ていきましょう。
「手指」の消毒については、次の2つの方法を勧めています。
- 水と石鹸を使った手洗い
- アルコール消毒液
基本は「手洗い」です。
手や指に付着しているウイルスの数は、蛇口からの流水を使った15秒の手洗いだけで百分の1に、石鹸やハンドソープを使って10秒もみ洗いして、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らせます。
手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はありません。
「アルコール消毒液」は、手洗いがすぐにできない状況で利用します。
なお、アルコール消毒液の濃度については、次のように解説しています。
- 推奨 70%~90%
- 上記が入手困難な場合は60%台でも良い
基本は「70%以上」とおぼえておけば良いでしょう。
なお、ここでいう「アルコール」は「エタノール(エチル)」です。
燃料用アルコールなどの「メタノール(メチル)」は、人体に有害ですから、使用しないでください。
家具などの消毒は家庭用洗剤と漂白剤で
家具やドアノブなどの「物品」の消毒については、次の方法を推奨しています。
- 熱水(お湯)
- 塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)
- 家庭用洗剤(界面活性剤)
- 次亜塩素酸水
- アルコール消毒液
それぞれ、有効成分の濃度や使い方が指定されています。
「熱水」は、食器や箸の消毒に使います。
いつもお湯で煮る必要はありませんが、感染の可能性がある人の使った食器の消毒に利用すると良いでしょう。
「塩素系漂白剤」は、必ず薄めて使います。
「家庭用洗剤」は、家具や床用は、そのまま使いますが、台所用洗剤は薄めて使います。

空気中のウイルス対策は「換気」
部屋の空気に含まれているウイルスは、どのように対応すれば良いのでしょうか。
特設サイトでは、「換気」を勧めています。
具体的には、「窓を使った換気を行なう場合、風の流れができるよう、2方向の窓を、1時間に2回以上、数分間程度、全開にする」としています。
もっと積極的に、空気中のウイルスを消毒できないのでしょうか。
残念ながら、消毒薬を部屋中に噴霧する「空間噴霧」は推奨されていません。
ここは、原文を引用しましょう。
なお、人がいる環境に、消毒や除菌効果を謳(うた)う商品を空間噴霧して使用することは、眼、皮膚への付着や吸入による健康影響のおそれがあることから推奨されていません。
としています。
また、マスクなどに消毒薬を噴霧することも推奨していません。
消毒や除菌効果を謳(うた)う商品をマスクに噴霧し、薬剤を吸引してしまうような状態でマスクを使用することは、健康被害のおそれがあることから推奨されていません。
結論を1枚にまとめたポスター
Webサイトでは、ここまでの知識を1枚にまとめたポスターを公開しています。
ポスターの内容は次の通りです。
- 手指のウイルス対策
石鹸やハンドソープを使った丁寧な手洗い - 物品のウイルス対策
塩素系漂白剤や家庭用洗剤を薄めて使用する - 空間のウイルス対策
定期的に換気する
こうしてまとめてみると、平凡な内容に感じてしまいます。
私達は、どうしても「新型コロナウイルスという特別な病原体なのだから、特別な消毒薬が必要だ」と考えてしまいます。
しかし、新型コロナウイルスだからと言っても、その消毒に特別なものは必要ありません。
石鹸を使ってよく手を洗い、家庭用の漂白剤や洗剤を使ってテーブルやドアノブを拭いていれば、それで十分にウイルスを無効化できるのです。
世の中には「新型コロナウイルスを瞬間破壊!」など、派手な広告で、怪しげな商品を売りつけようとする企業も少なくありません。
必要なのは、特別な方法や商品ではなく、平凡でもきちんと効果が確認されている方法で、自分自身の身体と周辺の環境を守ることなのです。

付録:家庭用洗剤と塩素系漂白剤を使った消毒の方法

