2019年に結婚したカップルは「60万組」、離婚は「20万組」

[2020/9/30 00:00]

結婚したカップルは「60万組」

厚労省の資料によれば、2019年の「婚姻件数」は「59万9,007組」でした。

つまり、1年に約60万組のカップルが婚姻届を出しています。

「婚姻件数」は、1972年の「109万件」をピークにして、減り続けています。

過去20年間に限って見ても、その傾向は変わらず、2割以上も減少しました。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

離婚したカップルは「20万組」

一方、2019年の「離婚件数」は「20万8,496組」でした。

結婚するカップルの3分の1の割合で、離婚するカップルがいるのです。

「離婚件数」は20世紀の間は増え続けていましたが、2003年の「28万3,854組」をピークにして、その後は減っています。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

「結婚」が減り続ける原因

過去20年分のデータを見ると、「婚姻件数」も「離婚件数」も減り続けています。

これは、日本の人口が減ったからでしょうか、それとも結婚しようと考える人の割合が減ったからでしょうか。

それを知るためには「婚姻率」という数字を見る必要があります。

これは、人口千人当たりの結婚した人の割合です。

2019年の婚姻率は「4.8」ですから、1,000人のうち4.8人が結婚したことになります。

過去20年分の「婚姻率」を見ると、2000年の「6.4」をピークにして、ずっと下がっています。

つまり、「婚姻件数」が減った原因は、結婚しようとする人の減少と見てよいでしょう。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

「離婚」を希望する人も減り続けている

離婚についても事情は同じで、「離婚件数」と同じように「離婚率」は下がり続けています。

「離婚率」は、ピークだった2002年の「2.30」から、「1.69」まで減っています。

つまり、離婚が減っているのも、「離婚しようと思う人の割合が下がっている」からなのです。

出典:厚労省のデータをもとに編集部が作成

都会ほど「婚姻率」が高い

最後に、「婚姻率」と「離婚率」の地域差を少しだけ見てみましょう。

「婚姻率」が高い地域は、人口が多い都会が中心です。

ただし、2位に入った沖縄県は、約145万人と人口が少ないのに「婚姻率」が高く、例外的な存在です。

  • 東京都 6.4
  • 沖縄県 5.6
  • 愛知県 5.5
  • 大阪府 5.4
  • 神奈川県 5.1
  • 福岡県 5.1

一方、「離婚率」が一番高いのも「沖縄県」でした。

沖縄県は「結婚しやすく、離婚しやすい県」なのです。

「離婚率」が高い県は、西日本に多く、東日本は少ないという特徴があります。

西日本と東日本では、離婚に対する考え方や、周囲の環境が異なるのかもしれません。

  • 沖縄県 2.52
  • 福岡県 1.94
  • 宮崎県 1.92
  • 北海道 1.89
  • 大阪府 1.89
  • 鹿児島県 1.82
[シニアガイド編集部]