都知事が「緊急事態宣言」を口にするほど厳しい、新型コロナの現状
東京都が異例の記者会見
東京都の小池知事は、12月30日に臨時記者会見を行ないました。
年末のこの時期に、異例の会見が行なわれたのは、都の新型コロナウイルス対策が厳しい状況にあるためです。
ここでは、記者会見の資料から、都の現状と、これから取るべき行動のポイントを紹介します。
新規陽性者が1日で千人を超える可能性がある
すでに東京都の感染状況は、4段階ある設定のうち、一番厳しい「感染が拡大している」という赤信号の状態になっています。
さらに、都内の感染者数は、1週間平均で700人を超え、日々最多を更新しています。
現在のペースで増加すると、2週間後には、毎日、千人を超えるペースで新規陽性者が発生することになります。
医療は破綻の危機に瀕している
通常の医療が逼迫する状況はさらに深刻です。
新規陽性者の増加が、このまま2週間続くと、現在の1.5倍の、1日当たり1,136 人になります。
新規陽性者の入院率は25%なので、このまま増えていくと、2週間を待たずして、確保した4,000床を超える数の入院患者が出ることになります。
専門家によるコメントでは「破綻の危機に瀕している」という強い言葉が使われています。
東京都の現状を国の指標に当てはめると、一番危険な「ステージIV」に近づいています。
「緊急事態宣言」の可能性さえある
小池知事は、「東京は今、非常に厳しい状況にある」という認識を示しました
小池知事は、再び緊急事態宣言が発せられる可能性についても触れて、強く警告しています。
年末年始のここで感染を抑えなければ、私たちは、ますます厳しい局面に直面する。
そして、緊急事態宣言の発出を要請せざるを得なくなる。
こうした事態をぜひとも、何としても回避しなければならないのです。
年末年始は「家族でステイホーム」
では、このように追い込まれた状況において、私たちは、どのように行動すれば良いのでしょうか。
小池知事は、「徹底して人の流れ、人流を抑えていかなければならない」としています。
そして、年末年始は「家族でステイホーム」を徹底してほしいと言います。
お友達を呼んでのホームパーティ。
そして、親族が集まっての飲み会。
こうした集まりはお避けください。
忘年会・新年会、今回はナシ。
会食・飲食は感染拡大リスクが高まります。
楽しい時間を過ごした後には、それ以上に辛くて苦しい時間が待っている。
だから絶対に、ナシです。
帰省もナシ。初詣は、感染状況が落ち着くまで、お待ちください。
自分と家族の健康を守るためにも、この年末年始は慎重に行動しましょう。
そして万が一、発熱などの症状が出たときは、東京都の「発熱相談センター」へ電話してください。