東京都の新型コロナ新規感染者、一番多いのは「世田谷区」
保健所ごとの新規感染者数を公開
東京都が、各保健所ごとの新型コロナウイルス新規感染者数を公開しています。
新たに見つかった感染者が一番多いのは「世田谷区」で、次に多いのは「足立区」でした。
いずれも、人口が多い住宅街で、新型コロナウイルスの感染が住宅地でも広まっていることが分かります。
都内の感染者は増え続けている
最初に、東京都全体の新型コロナウイルスの新規陽性者数を見てみましょう。
全体の傾向を見るための「7日間平均」は、12月23日の時点で「616人」で、1週間前の「512人」に比べて、100人以上も増えています。
ニュースでは、1日単位の感染者数が大きく取り上げられがちですが、全体の動向を見ても、新しく見つかった感染者が増え続けていることが分かります。
「島」を除いて、すべてが流行地
次に、新規陽性者数を、保健所ごとに見てみましょう。
12月15日から21日までの1週間に、東京都全体では「4,165人」が見つかりました。
これを保健所単位で見ると、「区部」(23区)と「市部」は、すべての保健所で、新規陽性者数が見つかっています。
新規陽性者がいないのは「島嶼(とうしょ)」だけでした。
多くの保健所では、新規陽性者が100人を超えており、新型コロナウイルスの感染が広まっていることが分かります。
中でも、新規陽性者数が一番多いのは、世田谷区を管轄する「世田谷」保健所でした。
「世田谷」では、324人の新規陽性者数が見つかっています。
次に多いのが「足立区」で271人です。
「住宅街」と「繁華街」で感染が広まっている
新規陽性者数が多い5つの保健所について、過去4週間の変化を見てみましょう。
グラフになっているのは、「世田谷区」「足立区」、そして「新宿区」「港区」「大田区」でした。
「世田谷区」「足立区」「大田区」は住宅街、「新宿区」と「港区」は繁華街です。
いずれの保健所も右肩上がりのグラフとなっており、感染者が増えています。
特に世田谷区は、直近の1週間に大きく増えており、感染が広がりやすい状況であることが分かります。
すぐに入院できない可能性もある
東京都内の新型コロナウイルスによる入院患者数は、2,000人を超える高い水準が続いています。
すでに、東京都の「医療提供体制」は、もっとも危険な「体制が逼迫していると思われる」の段階に入っており、影響が出始めています。
すでに、新型コロナウイルスの新規感染者と分かっても、入院できず「入院・療養等調整中」とされ、本格的な治療を受けられない人が増えています。
あなたやあなたの家族のためにも、医療体制を守るためにも、今、新型コロナウイルスに感染することは避けなければいけません。
この年末年始は、人混みを避け、基本的な感染予防策を守って、静かに過ごしてください。