2021年は、紙のカレンダーや手帳の祝日を信用してはいけない

[2021/1/3 00:00]

今年は紙のカレンダーを信用してはいけない

年が明けて、壁のカレンダーを2021年のものに掛けかえた人も多いでしょう。

また、2021年に向けて、新しい手帳を用意している人も少なくないと思います。

しかし、今年、2021年に限って、紙のカレンダーや手帳を全面的に信じてはいけません。

具体的には、7月、8月、10月の祝日が正しくないカレンダーがほとんどなのです。

これは、紙のカレンダーや手帳が、印刷され、出荷された後になってから、祝日が変更されたためです。

移動するのは3つの祝日

最初に、どの祝日がどのように変更されたのか見てみましょう。

  • 「海の日」 7月19日→7月22日
  • 「スポーツの日」 10月11日→7月23日
  • 「山の日」 8月11日→8月8日

「スポーツの日」というのは、去年から「体育の日」の名前が変更されたものです。

なお、祝日が移動してしまった日は、お休みではなくなります。

つまり、7月19日、10月11日、8月11日は、平日となりますから、注意してください。

移動の理由は「東京オリンピック」

今年の祝日が、このように移動する理由は、「東京オリンピックの開会式と閉会式の前後を連休にするため」です。

7月22日が「開会式の前日」、7月23日が「開会式」、8月8日が「閉会式」となります。

ちなみに、8月8日は日曜日なので、翌日の9日は振替休日で休みになります。

出典:首相官邸

まず、7月の祝日から確認を

そもそも、「国民の祝日」が、その日に設定されているのは、それぞれの歴史的経緯があるからです。

それを1回だけのイベントのために、安易に移動することには賛否があるでしょう。

例えば、祝日を移動するのではなく、1回限りの「国民の祝日」としてお休みにするという手もあったと思います。

また、東京オリンピックが延期されたことが理由とはいえ、紙のカレンダーや手帳が正しい情報で提供できないようなタイミングで、祝日を移動したことは、混乱を招くもとで好ましいこととは思えません。

さらにいえば、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている今の時点で、東京オリンピックが間違いなく開催できると断言できる人はいないでしょう。

とはいえ、すでに定まったことではありますので、紙のカレンダーや手帳を使っている人は、7月、8月、10月の祝日を、すぐに確認して、書き換えてください。

なお、ネットワーク上のカレンダーについては、大手はすでに対応済みです。

ただし、念のために7、8、10月の祝日の設定を確認しておくことをお勧めします。

[シニアガイド編集部]