不動産投資をしている人は、東京オリンピック後の不動産価格をどう考えているか
不動産投資家へのアンケート
不動産投資サイトを運営するクレアスライフが、東京オリンピック後の不動産についてアンケート結果を公開しています。
このアンケートは、2018年6月~8月に588人を対象に行なわれたものです。
ここでは、実際に投資を行なっている不動産投資家の意見に限って紹介します。
オリンピック後の不動産価格にある2つの見方
その前に、なぜ東京オリンピック後の不動産価格が注目を集めているのかというと、2つの見方があるからです。
2020年に東京オリンピックが開催されると、東京の不動産価値はオリンピックまでは上昇するものの、オリンピック後は大きく下落してしまう可能性があると指摘されています。
一方で、東京という立地に限って言うと、オリンピックの影響は短期的には受けても、すぐに回復するとみている方も少なくありません。
つまり、多少の変動はあるにしても、そこから回復するかどうかを、どう読むかが不動産投資家として行動基準となるわけです。
オリンピック後に下がっても、戻ると見ている人が多い
東京オリンピック後の不動産価格が、「下落して、下落したままの水準が続く」という人は2割程度しかいません。
逆に、「下落せずに、今の水準を維持」や「上昇する」という、かなり強気な見方をする人が2割強います。
そこまで行かなくても、「(不動産価格は)下落はするが、回復する」と見ている人の方が多くなっています。
2018年8月の時点では、不動産投資家は、東京オリンピック後の不動産価格について、強気の見方をしていると言って良いでしょう。
東京集中の状況は変わらないと見ている
不動産投資家に、判断の理由を聞いています。
- 都市への局在化が顕著になると想像しており、都心部の物件は下落しない、遠方は下がると言うイメージです。
- 新しいワンルームマンションが建っていないし、東京一極集中は変わらない。東京の人口は維持されるから
- 土地は有限であり、立地さえ良ければ不動産の価値が下がるとは思えないから。場所がよければ大丈夫
- 人が集まる点はかわらないので変化はない。
- 都心の価格は全体の雰囲気に押されて一時的に下がっても、更に地域差がでて上がると思っているため。
つまり、東京への人口集中は変わらないので、東京オリンピックというイベントが終わっても、東京での不動産需要は強いと見ている人が多いことが分かります。
不動産投資のコツは、良い物件から
最後に、不動産投資について「成功している」と自覚している人に、不動産投資で成功している理由やコツを聞いています。
- 立地条件がほぼすべて
- 駅近物件であること
- 立地環境の将来性、駅近、路線乗り入れ数、近くで生活必需品の買い物
- 仕入れのタイミング
- 都心で駅から10分以内であれば賃貸と売却にこまりませんでした
- 不動産会社と交渉するのと同じくらい金融機関との交渉、融資条件に時間を使う
まるで自分が住む場所を探すときのように、個々の物件の場所や、立地を挙げる人が多いことが分かります。
景気や市場の動向も大切ですが、住みたいと思えるような良い立地の物件を探すことが、不動産投資のコツなのかもしれません。