シニアの多くは、60代は「敬老の日」の対象ではないと思っている
9月の「敬老の日」に向けたアンケート
インターネット調査会社のマクロミルが、「敬老の日」についての調査の結果を公開しています。
調査対象は全国の「20~39歳」と「60~79歳」の男女、各500人です。
「敬老の日」は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを趣旨とする祝日です。
「敬老の日」の日付は9月の第3月曜日で、2017年は9月18日です。
60代は敬老の日の対象ではない!?
「敬老の日を祝う(祝われる)のに妥当だと思う年齢」は、「60~79歳」の回答者では「70~74歳」が多くなっています。
敬老の日を祝われる側の人は、年齢を気にする傾向が強く、60代は老人ではないという意識があることが分かります。
「20~39歳」の回答者で、一番多いのは「(祝う気持ちがあれば)何歳から祝われても良いと思う」で、次が「60~64歳」でした。
こちらは年齢に対する意識が薄く、また60代は「敬老の日」の対象であると考えています。
「敬老の日」で祝われる対象の人が、60代であるときは、「敬老」や「年齢」を表に出さない方が無難でしょう。
「特に何もしてもらわなくていい」が最多
「60~79歳」の回答者に、「敬老の日に、お孫さんやお子さんからしてほしいと思うこと」を質問しています。
一番多い回答は、「特に何もしてもらわなくていい」でした。
「子や孫に面倒をかけたくない」という気持ちや、「自分はまだ敬老の日に祝われる年齢ではない」などの気持ちの表れでしょう。
かなり差のある2番目は「食事会をしたい」で、3番目は「一緒に過ごしたい」でした。
「モノ」のプレゼントよりも、「子や孫と一緒の行動」や「言葉」などを希望する人が多いようです。
例えば、旅行券や食事券を贈るのではなく、一緒に旅行したり、食事会としてみんなで一緒にご飯を食べたりする方が喜ばれます。
また、「メールやLINEで、孫や子供からのスタンプ付メールや電話での生の声が一番嬉しい」、「孫達や子供から届いたカードをストックしていて、一番の宝物」など、子どもや孫からのメッセージに喜んでいるというコメントがありました。
お金や手間を掛けなくても、コミュニケーションを取ることがプレゼントとなるのです。