居酒屋の倒産が過去最多。新型コロナウイルスで大打撃

[2021/1/12 00:00]

過去最多の倒産件数

企業情報サービスの帝国データバンクが、2020年の居酒屋の倒産が過去最多を更新したと発表しました。

2020年1月から10月の倒産件数は「189件」で、これまで最多だった2019年の「161件」を超えました。

集計の対象となっているのは、「酒場」または「ビヤホール」で、1,000万円以上の負債を抱えて、法的整理を行なった事業者です。

出典:帝国データバンク

大都市圏で倒産が多い

倒産した居酒屋の件数を都道府県別に見てみましょう。

一番多かったのは「東京都」で36件でした。

そして、「大阪府」の33件、「愛知県」の13件、「兵庫県」と「福岡県」の10件と大都市圏が続きます。

出典:帝国データバンクのデータをもとに編集部が作成

小規模な倒産が8割を占める

倒産した居酒屋の負債額を見ると、負債額が「1千万円~5千万円」の事業者が、全体の81%を占めています。

この調査の対象は負債額が1千万円以上ですから、調査範囲内で一番少ない負債で倒産してしまったことが分かります。

出典:帝国データバンクのデータをもとに編集部が作成

また、法的整理の種類では、「破産」が179件で、全体の9割を超えています。

再起を目指す「民事再生法」の利用は、わずか8件で、ほとんどの居酒屋が事業を再開することなく閉店したと思われます。

出典:帝国データバンクのデータをもとに編集部が作成

二度目の「緊急事態宣言」が打撃

居酒屋の倒産は、2020年に新型コロナウイルスの影響で、過去最多の倒産数となりました。

そして、2021年になっても、一都三県で「緊急事態宣言」が行なわれ、飲食店の営業が夜8時までに制限されています。

さらに、店頭で酒類を提供するのは、夜7時までに制限されています。

この自粛要請は、居酒屋にとって大きな打撃です。

また、今回の調査では、負債額が1千万円未満の零細企業や個人事業者は対象となっていません。

実際には、法的整理などを行なわずに、閉店してしまった「居酒屋」も少なくないと思われます。

いずれにしても、新型コロナウイルスが流行している限り、2021年も「居酒屋」は苦しい状況が続くでしょう。

[シニアガイド編集部]