新型コロナウイルスのワクチンについて、怪しい電話やメールが届き始める
[2021/2/12 00:00]
ワクチンをネタにした詐欺が始まる
新型コロナウイルスのワクチンに関して、怪しい電話やメール、メッセージなどが届く例が増えてきています。
ここでは、国民生活センターに寄せられた実例を3つ紹介します。
実例1:ワクチン代は10万円!?
母の自宅に保健局を名乗る者から「新型コロナウイルスのワクチンが接種できる。後日全額キャッシュバックされるので10万円を振り込むように。すぐに○○銀行へ行ってほしい。口座番号をメモするように」と電話があった。
娘である私が折り返し電話をかけ「△△保健所のことか」と尋ねたら電話が切れてしまった。母に対してもまくし立てるような話し方だったという。信用できるか。(80代女性)
新型コロナウイルスに関する費用は、すべて国が負担するので無料です。いったん振り込んでキャッシュバックする必要もありません。
実例2:「家は借家か、持ち家か」
一人暮らしの自宅に電子音のような声で「新型コロナウイルスのワクチンが無料で受けられます。家は借家ですか、持家ですか」等と質問する電話があり、怪しいと思い途中で電話を切ったが不審だ。(80代女性)
違法に個人情報を得ようとする電話です。役所などが電話で個人情報を尋ねるようなことはありません。
実例3:優先的に接種できる
「新型コロナウイルス予防接種が優先的に打てる」といった内容のSMSが届いた。大臣名が記載されているほか、URLも記載されており、不審だ。(30代男性)
ワクチンは、定められたルールに沿って、順番に「接種券」が届きます。申し込みすることで優先されるようなことはありません。
少しでも「怪しい」と思ったら反応しない
国民生活センターでは、次のようにアドバイスしています。
- 怪しい・おかしいと思うものには反応しないようにしましょう。
- 新型コロナウイルスに便乗した悪質な勧誘を行う業者には耳を貸さないようにしましょう。
- 不審に思った場合や、トラブルにあった場合は、最寄りの消費生活センター(Tel.188)に相談しましょう。
今後、ワクチンの接種が始まれば、新たな手口の勧誘が行われる可能性があります。少しでもおかしいと感じたら早めに相談しましょう。
また、消費者庁では、下記のようなチラシのPDFを無償公開しています。
高齢者を中心に、人の目が届く場所に貼るなどしてください。