「つみたてNISA」の利用者が300万人を突破
最初の3年で300万人が利用
金融庁は、「つみたてNISA」の口座数が、300万口座を超えたと発表しました。
「つみたてNISA」の口座は一人で一口座に制限されています。
つまり、3年間で300万人以上が利用していることになります。
金融庁によれば、2020年12月末の時点で、「つみたてNISA」の口座数は「302万9,259口座」でした。
「つみたてNISA」は2018年1月に開始された制度ですから、実質3年で300万口座を集めたことになります。
「一般NISA」の「1,221万1,468口座」には及びませんが、老後の生活資金を積み立てる方法として、一定の地位を得たと言えるでしょう。
制度開始から5年経っても「45万4,614口座」に留まり、2023年で廃止が決定した「ジュニアNISA」に比べても、「つみたてNISA」は成功を収めたと言えるでしょう。
節税しながら長期投資ができる制度
「つみたてNISA」は、長期間に渡って、少しずつ投資を続け、まとまった資金を作ることを前提にした制度です。
「つみたてNISA」は、年間40万円までの範囲で、自分で選んだ投資信託に投資します。
つみたてNISAの運用期間は20年間ですから、投資できる金額は、40万円×20年で最大800万円になります。
「つみたてNISA」は、他のNISAと同じように、投資で得た利益に税金がかかりません。
投資信託による利益にかかる税金は、約20%ですから、それがないのは大きなメリットです。
また、どうしても資金が必要な場合には、途中で解約することができるのも特徴です。
なお、2024年の実施に向けて検討されていた、一般NISAとの統合はなくなりました。「つみたてNISA」については、大きな制度変更は予定されていません。
投資可能な期間は2042年まで延長されますから、安心して長期間の投資を行なってください。