FXで儲けている人は3割、損をした人が5割。始めた人の7割が1年以内に撤退
FX経験者千人へのアンケート
FX入門サイト「海外FX wiki」が、FX経験者へのアンケート結果を公開しています。
2021年2月に行なわれたインターネット調査には、FXの経験がある男女1,000人が回答しています。
FXは「外国為替証拠金取引」と呼ばれ、通貨を売り買いすることで利益を目指す投資です。
FXには手元の資金の何倍もの金額を投資できる「レバレッジ」という仕組みがあり、投資で失敗する人が多いとされています。
このアンケートは、FX投資の実態がよく分かる面白い調査結果となっています。
すでに撤退している人が多い
「現在もFXを続けていますか」という問いに対して、「はい」と答えた人は、回答者の47%でした。
「いいえ」は53%なので、半分以上の人が、すでにFXから撤退しています。
約7割が1年以内に撤退
すでに撤退した人に「FXの取引期間」を聞いています。
一番多かった回答は「半年から1年」で44%でした。
次に多いのが「半年未満」で24%です。
つまり、FXの取引を開始してから1年以内に、ほぼ7割の人が撤退しています。
FXが初心者にとって厳しい投資であることが分かります。
損をしたからやめている
どうして短期間でFXの取引をやめてしまうのでしょうか。
FXをやめた理由を聞いています。
一番多い回答は「損をした。元手を失ったから」で、33%もいます。
次に多いのが「思ったほどうまく稼げない」で17%でした。
つまり、FXをやめた人の半分は儲からずに損をしたからやめています。
また、「本業や日常生活に支障が出たから」という人も13%いて、FX取引が大きな負担となることが分かります。
「利益が出た。目標に達したから」という本来の目的を果たしてやめた人は、1.8%しかいません。
つまり、50人に1人しか目標とする儲けを得た人はいないのです。
続けている人は「勝っているから」
FX取引の厳しさは、FXを続けている人の回答からも分かります。
FXを続けている理由で一番多いのは「勝っている・もっと稼ぎたいから」です。
うまく勝てている人が続けるのは当然でしょう。
しかし、「損失・教材費・借金を取り戻したいから」という、抜き差しならない状態に追い込まれて、やめるにやめられない人も3%います。
どこかで線引きをして撤退する勇気を持たないと、泥沼にはまってしまうことが分かります。
儲かる確率は「3割」、損をする確率は「5割」
最後に、「FXの生涯収支」を見てみましょう。
過去の取引成績も含めて「勝っている」という人は31%しかいません。
「負けている」人は48%と、ほぼ半分です。
つまり、「FXで儲けている人は3割しかなく、5割が損をする」のです。
例えば、「老後資金が不足するから、退職金をFXで増やそう」と考えている人は、この数字を見て、よく検討してください。