FXで儲けている人は3割、損をした人が5割。始めた人の7割が1年以内に撤退

[2021/3/20 00:00]

FX経験者千人へのアンケート

FX入門サイト「海外FX wiki」が、FX経験者へのアンケート結果を公開しています。

2021年2月に行なわれたインターネット調査には、FXの経験がある男女1,000人が回答しています。

FXは「外国為替証拠金取引」と呼ばれ、通貨を売り買いすることで利益を目指す投資です。

FXには手元の資金の何倍もの金額を投資できる「レバレッジ」という仕組みがあり、投資で失敗する人が多いとされています。

このアンケートは、FX投資の実態がよく分かる面白い調査結果となっています。

すでに撤退している人が多い

「現在もFXを続けていますか」という問いに対して、「はい」と答えた人は、回答者の47%でした。

「いいえ」は53%なので、半分以上の人が、すでにFXから撤退しています。

出典:海外FX wiki

約7割が1年以内に撤退

すでに撤退した人に「FXの取引期間」を聞いています。

一番多かった回答は「半年から1年」で44%でした。

次に多いのが「半年未満」で24%です。

つまり、FXの取引を開始してから1年以内に、ほぼ7割の人が撤退しています。

FXが初心者にとって厳しい投資であることが分かります。

出典:海外FX wiki

損をしたからやめている

どうして短期間でFXの取引をやめてしまうのでしょうか。

FXをやめた理由を聞いています。

一番多い回答は「損をした。元手を失ったから」で、33%もいます。

次に多いのが「思ったほどうまく稼げない」で17%でした。

つまり、FXをやめた人の半分は儲からずに損をしたからやめています。

また、「本業や日常生活に支障が出たから」という人も13%いて、FX取引が大きな負担となることが分かります。

「利益が出た。目標に達したから」という本来の目的を果たしてやめた人は、1.8%しかいません。

つまり、50人に1人しか目標とする儲けを得た人はいないのです。

出典:海外FX wiki

続けている人は「勝っているから」

FX取引の厳しさは、FXを続けている人の回答からも分かります。

FXを続けている理由で一番多いのは「勝っている・もっと稼ぎたいから」です。

うまく勝てている人が続けるのは当然でしょう。

しかし、「損失・教材費・借金を取り戻したいから」という、抜き差しならない状態に追い込まれて、やめるにやめられない人も3%います。

どこかで線引きをして撤退する勇気を持たないと、泥沼にはまってしまうことが分かります。

出典:海外FX wiki

儲かる確率は「3割」、損をする確率は「5割」

最後に、「FXの生涯収支」を見てみましょう。

過去の取引成績も含めて「勝っている」という人は31%しかいません。

「負けている」人は48%と、ほぼ半分です。

つまり、「FXで儲けている人は3割しかなく、5割が損をする」のです。

例えば、「老後資金が不足するから、退職金をFXで増やそう」と考えている人は、この数字を見て、よく検討してください。

出典:海外FX wiki
[シニアガイド編集部]