自分の親に運転免許証の返納をしてほしい年齢は「70代」。自分が返納するのも「70代」

[2021/4/7 00:00]

千人のドライバーへのアンケート

自動車用品メーカーのホンダアクセスが、自動車の運転に関するアンケートの結果を公開しています。

2021年3月に行なわれたインターネット調査には、自家用車を持っている20歳から69歳のドライバー1,000人が回答しています。

この記事では、「運転免許証の返納」についての結果を紹介します。

親には「70代」で返納してほしい

まず、自動車を運転する親がいる673人に、「何歳で免許を返納してもらいたいか」を聞いています。

回答者が20代から50代の場合は、「70代で返納してほしい」という人が多くなっています。

しかし、60代の回答者だけは「80代で返納してほしい」という人が、ほとんどです。

これは、回答者自身が60代なので、親がすでに80代になっているからです。

つまり、すでに親が80代になっても運転している現状を認めざるをえないということでしょう。

出典:ホンダアクセス

自分が返納する年齢も「70代」

次に、「自分が何歳になったら免許を返納したいと思うか」と聞いています。

こちらも、「70代」が多くなっています。

ただし、「60代」の回答者は、「80代」まで運転したいという人が3割を超えました。

「70代」と答えると、あと10年余りしか運転できないので、余裕のある「80代」という回答が増えるのでしょう。

出典:ホンダアクセス

「75歳以上」になると免許の更新が難しくなる

現在、「75歳以上」で運転免許証の更新を行うときには、更新手続の前に認知機能検査と高齢者講習が義務付けられています。

これらの結果によっては、運転免許証が停止され、更新することができません。

つまり、公的には「75歳以上」になると、自動車の運転に支障が出る人が多いと見られているわけです。

そして、これは、今回のアンケートの結果とも一致しています。

運転免許証を返納する年代として、親の場合も自分の場合も「70代」が、一つの目安と考えて良いでしょう。

ただし、アンケートにもあるように、自分の年齢が、返納を想定している年齢に近くなると、「まだ返納したくない」という気持ちが出てくるようです。

自分の能力に対して客観的に判断することは難しいですが、せめて認知機能検査などで支障がでたときは、免許証をあきらめる判断をしてください。

出典:警視庁
[シニアガイド編集部]