千葉、埼玉、神奈川の一部でも、飲食店の「酒」と「カラオケ」を禁止
[2021/4/26 00:00]
3県でも規制を強化
東京都では、4月25日に「緊急事態宣言」が発令されました。
今回の「緊急事態宣言」は、飲食店での酒類とカラオケの提供を禁じるなど、かなり厳しい内容となっています。
これに伴って、埼玉県、千葉県、神奈川県でも、東京都に近い地域では、飲食店における酒類とカラオケの提供を禁じることになりました。
これは、東京都だけで、厳しい制限を行なうと、人が隣接する県に移動して、飲酒やカラオケを行なうからです。
東京都並みの制限が行なわれる期間は、4月28日から5月11日までです。
対象となる地域も拡大
埼玉県、千葉県、神奈川県は、緊急事態宣言の対象ではなく、その一つ手前の「まん延防止等重点措置」が行なわれています。
「まん延防止等重点措置」では、県内の一部を指定して「措置区域」とすることができます。
「措置区域」では、他の地域よりも、厳しい制限が行なえることを利用して、東京都と同じレベルの制限を行なうことになりました。
具体的には、次の3項目です。
- 営業時間を「5時から20時」に制限
- 酒類の提供を禁止
- 飲食ではカラオケ設備の利用を自粛
また、まん延防止等重点措置の「措置区域」も広げられ、東京都に近く人口が多い地域が含まれるようになりました。
まん延防止等重点措置を行なう「措置区域」
- 埼玉県
さいたま市、川口市、川越市、所沢市、草加市、越谷市、蕨市、戸田市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、富士見市、ふじみ野市、三芳町 - 千葉県
千葉市、市川市、浦安市、習志野市、八千代市、鎌ケ谷市、船橋市、柏市、野田市、松戸市、流山市、我孫子市 - 神奈川県
横浜市、川崎市、相模原市、鎌倉市、厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市
「措置区域」以外の地域では、飲食店の営業時間は「5時から21時」とし、酒類の提供は「11時から20時」に制限されます。
東京都周辺は一体として規制される
首都圏では、埼玉県、千葉県、神奈川県に住まいを持ち、東京都に通っている人が少なくありません。
県境は越えていても、生活圏としては一体なのです。
そのため、東京都の規制が強くなると、これら3県も影響を受けてしまうのです。
「措置区域」の住民や飲食店にとっては、不本意な決定かもしれませんが、新型コロナウイルスの流行を防ぐために、飲食店の安全な利用に努めてください。