消費者庁、“アルコールの10万倍の除菌力”を称するゲルやスプレーを摘発
[2021/6/21 00:00]
過剰な性能を表示
消費者庁は、“アルコールの10万倍の除菌力”などと称して、販売されていた殺菌剤3種について、合理的な理由がないとして、措置命令を発しました。
対象となったのは、サプリメント・ワールドが販売していた、「エクステアライズゲル」「エクステアライズスプレー」「エクステアライズプラス」の3製品です。
これらの商品は、ClO2(二酸化塩素)を成分とする殺菌剤で、パッケージなどに、「アルコールの10万倍の除菌力」および「新型ウイルス対応・空間除菌」などと表記していました。
各製品は、自動車用品店やインターネット通販で販売されていました。
根拠となる資料を提出できず
消費者庁が、これらの表示の裏付けとなる資料の提出を求めましたが、同社から提出された資料は、合理的な根拠を示すものとは認められませんでした。
消費者庁では、このような表示が行なわれないように再発防止策を講じることと、今後、表示の裏付けとなる合理的な根拠をあらかじめ有することなく同様の表示を行なわないことを内容とする措置命令を発令しました。
新型コロナウイルスの流行以来、「瞬間除菌」など過剰な性能を表示した殺菌剤が市場に出回っており、消費者庁による摘発が繰り返されています。