新型コロナのワクチン接種を受けた後の鎮痛剤は「アセトアミノフェン」でなくても大丈夫

[2021/6/26 00:00]

アセトアミノフェン以外でも大丈夫

厚労省は、「新型コロナウイルスQ&Aコーナー」で、「ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬を飲んでもよい」という情報を公開しました。

ワクチン接種後に使う解熱剤については、「アセトアミノフェンを主成分とする薬以外は使えない」という情報が流れており、アセトアミノフェンを含む市販薬が店頭から消える事態となっています。

これに対して厚労省は、「市販されている解熱鎮痛薬の種類には、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)などがあり、ワクチン接種後の発熱や痛みなどにご使用いただけます。」としており、イブプロフェンやロキソプロフェンを主成分とする市販薬でも問題なく使えるとしています。

「妊娠中」は成分に注意が必要

ただし、厚労省では、次のような場合には、主治医や薬剤師に相談するよう勧めています。

  • 他のお薬を内服している場合や、妊娠中、授乳中、ご高齢、胃・十二指腸潰瘍や腎機能低下など病気治療中の場合(飲める薬が限られていることがあります。)
  • 薬などによりアレルギー症状やぜんそくを起こしたことがある場合
  • 激しい痛みや高熱など、症状が重い場合や、症状が長く続いている場合

特に、妊娠中の場合は、産科の学会が共同で「アセトアミノフェンは内服していただいて問題ありませんので、頭痛がある場合も内服してください。」と、アセトアミノフェンを指定しているので、こちらを選ぶほうが安全でしょう。

鎮痛剤を飲むことに不安がある場合は、伝聞や思い込みで薬を選ぶのではなく、主治医や薬剤師などの専門家に相談してください。

[シニアガイド編集部]