神奈川県、ほぼ全域で飲食店の酒を禁止。埼玉、千葉も制限区域を拡大

[2021/7/18 00:00]
赤が「まん延防止等重点措置」の対象

神奈川県が東京都並みに制限を強化

神奈川県は、7月22日から、県内のほとんどすべての地域で、飲食店で酒を提供しないよう要請します。

神奈川県では、新型コロナウイルス感染症の新規陽性者が急増しており、その対策として「緊急事態宣言」が出ている東京都と同等の措置をとることになりました。

期間は7月22日から8月22日としています。

ほぼ全域で「酒類の提供」を禁止

現在、神奈川県は、新型コロナウイルス感染症の「まん延防止等重点措置」の対象となっています。

しかし、新規感染者数の増加が止まらないため、重点措置を強化します。

まず、対象とする地域を、横浜市や川崎市などの市街地から、県内の全市町に広げます。

具体的には、神奈川県下の唯一の村である「清川村」を除き、全県が対象となります。

そして、飲食店に対して「酒類の終日提供完全停止(酒の持ち込みを含む)」を要請します。

なお、清川村のみ、酒類の提供が可能ですが、営業時間は11時から20時に制限されます。

出典:神奈川県

飲食店以外でも「酒類の提供」を禁止

神奈川県では、飲食店以外の事業者に対しても「店舗での飲酒につながる酒類の提供(持ち込みを含む)」を自粛するよう求めます。

これにより、結婚式場や葬祭場、ネットカフェなどでも酒類の提供ができなくなります。

また、カラオケの使用自粛も求めています。

そして、県民に対しては、「路上での飲酒やホームパーティなどをしない」ことを要請しています。

出典:神奈川県

埼玉、千葉でも対象地域を拡大

現在、東京都では新型コロナウイルス感染症の流行が止まらない状況が続いています。

東京都に隣接する県では、神奈川県以外でも、埼玉県と千葉県が「まん延防止等重点措置」の対象地域を拡大します。

埼玉県では、川越市、所沢市、春日部市、草加市、越谷市、蕨市、戸田市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、八潮市、富士見市、三郷市、鶴ヶ島市、ふじみ野市、伊奈町、三芳町が追加され、酒類を提供する条件が厳しくなります。

千葉県では、八千代市、鎌ケ谷市が追加されます。

東京都に隣接する県では、通勤などで東京との人の移動が多く、新型コロナウイルス感染症の流行が止まりません。

そのため、東京へ通勤している人が多い地域を中心に、行動の制限を厳しくしているのです。

黄色が新たに追加された地域 出典:埼玉県
[シニアガイド編集部]