大手航空会社のお盆状況。国内線も国際線も予約はガラガラ
座席数が3割減った「国内線」
大手航空会社の全日空(ANA)と日本航空(JAL)が、お盆期間の予約状況を公開しています。
両社では、今年の「お盆期間」を8月6日~15日としています。
ANAの国内線は、131万席が提供され、そのうち63万席が予約されています。予約率は48%でした。
新型コロナ前の2019年度には、提供される座席数は183万席で、予約率は78%でした。
新型コロナの影響で、座席数が3割減っていながら、予約率は大きく下がっています。
JALの国内線は、97万席が提供され、そのうち48万席が予約されています。予約率は49%でした。
こちらも2年前の141万席に比べると提供される席数が3割減りました。
予約率は、2年前の77%から28%も下がっています。
両社とも新型コロナウイルスの流行以前に比べると、提供される座席数が少ない上に、予約が入っていません。
座席数が7~8割減った「国際線」
国際線はさらに厳しい状況です。
ANAの国際線は、2年前から8割減った7万7千席しか用意されません。
しかも、予約率も35%に留まっています。
JALの国際線も、2年前から7割以上減った8万9千席しか用意されません。
こちらも、予約率が30%に留まっています。
両社とも、30万席以上を提供し、80%以上の予約率を誇っていた、2年前のお盆期間とは、比べ物にならない状況です。
「緊急事態宣言」で旅行ができない状態
新型コロナウイルスの流行により、国内外とも人の動きが大きく制限されました。
今年のお盆期間は、東京を始めとして「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」に指定されている都道府県が多く、国内の旅行すら自由にできません。
国際線も、人の行き来が難しい状況が続いています。
国内線/国際線とも、提供される座席数が減らされていますが、それでも予約率は3割~5割に留まっています。
今年のお盆期間は、旅行をしたい人にとっても、航空会社にとっても、厳しい状況が続いているのです。