「新型コロナ」の悪影響を跳ねのけて、日本人の平均寿命が過去最高を更新

[2021/8/8 00:00]

今年も平均寿命が過去最高を更新

日本人の平均寿命が、過去最高を更新したことが分かりました。

厚労省が公開した「令和2年簡易生命表」によれば、男性の平均寿命は「81.64年」、女性が「87.74年」でした。

男女とも、過去最高を更新しています。

「新型コロナ」は平均寿命にも影響

平均寿命は、その国の保健福祉水準を総合的に示す指標です

過去1年間では、新型コロナウイルスが平均寿命を下げる最大の要因となりました。

新型コロナは、男性で「0.03年」、女性で「0.02年」も平均寿命を下げています。

しかし、肺炎とがんの死亡率が改善したため、最終的には平均寿命は伸びました。

出典:厚労省

50歳男性でも、30年以上ある平均余命

ある年齢の人が、これから何年生きられるかという期待値を「平均余命」と言います。

平均余命は、平均寿命から自分の年齢を引いた値よりも長くなります。

例えば、50歳男性の平均余命は「33.12年」で、平均寿命から50を引いた「31.64年」よりも長くなっています。

老後の生活設計のためにも、自分や家族の平均余命を確認しておきましょう。

出典:厚労省

国際比較でも、女性は1位、男性は2位

平均寿命を諸外国と比較すると、男性は「スイス」に次ぐ2位、女性は1位でした。

なお、WHO(世界保健機関)は統計から外していますが、地域である「香港」の平均寿命は、男性が82.71年、女性が88.14年で、男女とも1位となります。

いずれにしても、日本が有数の長寿国であることは間違いありません。

出典:厚労省
[シニアガイド編集部]