スマホの利用率は「60代」で6割、「70代」で3割
インターネットの利用率は83%
総務省が毎年行なっている「通信利用動向調査」をもとにして、個人のインターネット利用状況を紹介します。
最初に、「インターネット」を利用している人のグラフを見てみましょう。
インターネットの利用率は、全体で「83.4%」でした。
「13~19歳」から「50代」までは、利用率が90%を超えており、ほぼすべての人が利用していることが分かります。
高齢者を見ると「60代」は83%ですが、「70代」では60%、「80歳以上」では25%まで下がります。
「60代まではネットが使え、70代で半分ちょっと、80歳以上では使える人が少ない」と言えるでしょう。
使っている機器の1位は「スマホ」
ネットを使うための機器で一番多いのは「スマートフォン(スマホ)」でした。
次に多いのが「パソコン」で、この2つは全体の50%を超えています。
「タブレット」は24%、スマホを除く「携帯電話/PHS」は10%です。
「60代」まではスマホ世代
「スマホ」の使用率を年齢別に見ると、「13~19歳」から「50代」まで80%を超えています。
インターネットを使っている人の多くが、「スマホ」を利用していることが分かります。
高齢者では「60代」が64%です、ここまでがスマホを利用する世代と見て良いでしょう。
「70代」は36%に落ち、「80歳以上」になると10%に届きません。
パソコンの利用率は60%台
次に「パソコン」の使用率を年齢別に見てみましょう。
一番多いのは「20代」ですが、60%台に留まっています。
なお、「パソコン」の使用率が「スマホ」を上回っているのは「80歳以上」だけです。
「60代」や「70代」においても、インターネットを使うための機器は、「スマホ」が主流になっており、「パソコン」は及ばないことが分かります。
70代に残る「携帯電話/PHS」
「携帯電話/PHS」の使用率は、他の機器とは異なり、「70代」が一番高くなっています。
しかし、その70代でも使用率は13%に留まっており、かなり減少していることが分かります。
インターネットを使うための機器としては「携帯電話/PHS」の役割は、ほぼ終わっており、「スマホ」に世代交代したと見て良いでしょう。
若年層に強い「タブレット」
最後に「タブレット」を見てみましょう。
「タブレット」の使用率が一番高いのは「6~12歳」でした。
「6~12歳」では、「スマホ」の使用率が40.6%、「タブレット」の使用率が39.9%で、ほとんど差がありません。
これは、「タブレット」が教育用の機器として導入されることが多いためでしょう。
「タブレット」は若年層に強い、通信機器なのです。
第一選択は「スマホ」、第二選択は「パソコン」
数年前までは、インターネットを利用する機器は、「年齢が若いとスマホ、高いとパソコン」と言われていました。
しかし、いまやすべての年代で、インターネットを利用する機器は「スマホ」が第一の選択肢となっています。
ただし、「パソコン」も、まだまだ需要があり、第二の選択肢となっています。
広い画面や、タッチパネルを使わない操作方法など、スマホにはない魅力を生かして、しばらくは一定の地位を占めていくことでしょう。