コロナ禍によって、転職希望者の4割が影響を受けた
転職希望者1万3千人へのアンケート
総合求人サイト「エン転職」が、「コロナ禍での転職のきっかけ」のアンケート結果を公開しています。
2021年7月から9月にかけて行なわれたインターネット調査には、エン転職のユーザー13,796人が回答しています。
コロナ禍が転職活動の影響を与えた
「コロナ禍によって、転職活動が受けた影響」を聞いています。
一番多いのは「転職活動への影響はない」でした。
回答者の56%を占めており、半分を超えています。
しかし、「転職活動を始めるきっかけになった」人も36%もいます。
逆に「転職活動を止めるきっかけになった」人も8%います。
つまり、コロナ禍によって、転職希望者の4割以上が、なんらかの影響を受けています。
転職活動を始めたきっかけ
「コロナ禍が転職活動を始めるきっかけとなった」人に、具体的な理由を聞いています。
上位は「やりがいを感じない」「給与が低い」など、一般的な転職活動でも多い回答でした。
しかし、3番目に「コロナの影響で、会社の経営が苦しくなったから」が入り、コロナ禍の影響が表れています。
例えば、次のようなコメントが寄せられています。
- 以前は旅行会社に勤務していたが、コロナの打撃が大きく、給料もバイト代ほどしかもらえなくなってしまったため、転職を余儀なくされた。(25歳男性)
また、5番目にも「コロナの影響で、休業/解雇になったから」が入っています。
転職活動を止めたきっかけ
今度は、「コロナ禍が転職活動を止めるきっかけになった」人に、具体的な理由を聞いています。
もっとも多いのは「求人数が減っているように感じるから」でした。
全体の63%の人が、これを挙げています。
例えば、次のようなコメントが寄せられています。
- 志望しているホテル・ブライダル・観光系の業種はコロナの影響を大きく受けているため求人数がかなり少ない。受かったとしても今の会社より給料が低いのではという心配がある。(23歳女性)
次に多いのが「志望する業種/職種の先行きが不安になったから」です。
こちらは、次のようなコメントが寄せられています。
- 留学関係の仕事に興味があったが、旅行や留学が難しい今、該当する企業の求人がなくなった。(28歳女性)
コロナ禍は、飲食や旅行など、特定の業種に大きな影響を与えました。
そのため、志望する職種によっては、転職を断念することになってしまったのです。
これからも情報収集が欠かせない
新型コロナウイルスの流行は、1年半以上の長期間に渡りました。
そのため、転職を考えていなかった人が転職を迫られたり、逆に転職志望者が転職をあきらめるような状況の変化が生じています。
新型コロナウイルスの流行が終わった後も、業界によっては業績の回復状況には、大きな差があるでしょう。
自分の志望する業界については、常に最新の情報を集め、動向を見極めながら転職を考えてください。