今年も学会は接種を推奨。でも、インフルエンザの予防接種をする人は「4割」止まり
インフルエンザ予防接種に関するアンケート
調査会社の NEXERが運営する日本トレンドリサーチが、「インフルエンザ予防接種に関するアンケート」の結果を公開しています。
2021年12月に行なわれたインターネット調査には、全国の1,092人の男女が回答しています。
予防接種をする人は「4割」
今年、インフルエンザワクチンの予防接種を「した」または「しようと思う」人は、39.6%でした。
ワクチンを打つ人は、回答者全体の約4割に留まっています。
例年も接種している人は「4割」
なお、例年の状況について聞くと、「いつも接種している」人が30.6%、「接種していることが多い」が10.2%でした。
つまり、昨年以前も、インフルエンザワクチンの予防接種をしている人は4割程度で、今年と変わりません。
逆に言えば、6割ぐらいの人は、新型コロナの有無に関わらず、インフルエンザワクチンの予防接種をしていません。
例年と今年の行動が異なる理由
しかし、例年は「接種していることが多い」のに、今年は接種しないという人がいます。
その理由を聞いています。
- コロナワクチンとの併用が心配。(30代男性)
- 今年は流行しないと思うから。(50代女性)
- ワクチン不足で予約できなかった。(40代女性)
- コロナワクチンの接種を優先したいから。(60代女性)
- 職場での接種がないから。(20代男性)
新型コロナウイルスワクチンと併用を心配する人や、職場での接種がなくて面倒なので接種しないなど、新型コロナが影響していることが分かります。
逆に、「例年は接種していないが、今年は接種しようと思う」という人もいます。その理由は次の通りです。
- コロナ禍でインフルエンザになって医療機関に迷惑をかけたくない。(50代男性)
- 今年はインフルエンザが流行すると聞いたから。(60代女性)
- 職場で接種が必要なので。(40代男性)
こちらも、新型コロナが、微妙に影響していることが分かります。
権威のある学会は接種を推奨
日本感染症学会では、今年のインフルエンザ予防接種について「2021-2022年シーズンにおいても、インフルエンザワクチンの積極的な接種を推奨」しています。
新型コロナウイルスワクチンとインフルエンザワクチンの接種の順番は、どちらが先でも問題ありません。
ただし、接種と接種の間は、2週間以上空ける必要があります。
新型コロナウイルスの3回目の接種が始まったら、すぐに接種できるように、できれば今のうちにインフルエンザワクチンの予防接種を済ませておくことをおすすめします。