2021年の自殺者は「20,830人」、前年より251人減少

[2022/1/27 00:00]

2021年の自殺者は251人減った

警察庁が、2021年の自殺者数を公開しています。

2021年の自殺者数は、「20,830人」でした。

これは2020年の21,081人から、251人減りました。

自殺者数は、2019年までは減少が続いていましたが、新型コロナウイルスが流行した2020年は増加に転じたため、2021年の動向が注目されていました。

結果として、わずかに減少しましたが、2万人という大台は切れませんでした。

出典:警察庁のデータをもとに編集部が作成

男女ともわずかに減少

自殺者の性別を見ると、男性が「13,815人」、女性が「7,015人」でした。

前年に比べると、男女とも自殺者数が減っています。

男性の自殺者が多い傾向はずっと続いており、2021年は自殺者全体の66%を占めています。

出典:警察庁のデータをもとに編集部が作成

「熊本」「岡山」「高知」で自殺が増加

2021年は、県ごとの自殺者の増減の変化が激しい年でした。

例えば、「熊本」の自殺者は30人で、前年の12人から150%も増えています。

同じように、「岡山」が17人から28人、「高知」が6人から15人へと増えています。

一方、「茨城」は、30人で、前年の55人から45%も減少しました。

同じように、「東京」が193人から168人、「神奈川」が115人から91人へと減少しています。

東京をはじめとする首都圏は、新型コロナウイルスの流行で、「緊急事態宣言」による行動制限が長期間に渡って行なわれましたが、意外なことに自殺者は増えていません。

自殺者の増減は、行動制限によるストレスだけが原因ではなく、経済状態などを含めた、それぞれの地域ごとの事情によって左右されるのです。

出典:厚労省
[シニアガイド編集部]