23区の高齢化率は21%、「郡部」と「島部」は35%
[2022/2/9 00:00]

東京には、全国の高齢者の1割近くが住んでいる
2020年に行なわれた国勢調査の結果をもとに、東京都の65歳以上の高齢者の状況を紹介します。
東京都の高齢者人口は「319万4,751人」でした。
これは、全国の高齢者数の8.8%にあたります。
高齢者の割合は28%
東京都の人口のうち、65歳以上の「老年人口」が占める割合は23%です。
0~14歳の「年少人口」が12%、15~64歳の「生産年齢人口」が60%を占めています。
全国と比べると「老年人口」と「年少人口」が少なく、「生産年齢人口」が多いという特徴があります。

高齢化が進む「郡部」と「島部」
「老年人口」が占める割合を地域別に見ると、「区部(23区)」が21%、「市部」が25%でした。
これは全国の28%よりも、かなり低い数字です。
一方、「郡部」と「島部」は35%と高く、高齢化が進んでいることが分かります。
同じ都内であっても、「区部」「市部」と「郡部」「島部」では、高齢化の進行速度が大きく異るのです。

10件に1件は「単身高齢者世帯」
65歳以上の高齢者が一人暮らしをしている世帯は81万世帯もあり、都内の全世帯の11%を占めています。
つまり、都内の世帯の10件に1件は、高齢者の一人暮らしです。
高齢者の一人暮らしは、「女性」が多く、「男性」が少ないという特徴があります。
65歳以上に限ると、「女性」が64%、「男性」が36%を占めています。

もう少しくわしくみると、70歳以上の年齢では「女性」の方が多くなります。
80歳以上では「女性」の単身世帯は、「男性」の3倍以上になります。
これは、「女性」の平均年齢が高く、夫婦二人暮らしのうち、「男性」の方が先に死ぬ場合が多いのでしょう。
東京都は、高齢の女性の一人暮らしが多い都市なのです。
