高齢者人口は「過去最多」、高齢者率は「世界一」
[2021/9/22 00:00]
高齢者人口も高齢化率も過去最高
総務省統計局が、「高齢者の人口」についてのレポートを公開しています。
65歳以上の高齢者の人口は、2021年9月15日現在で「3,640万人」でした。
これは、歴代でもっとも多い数字です。
また、高齢者人口が総人口に対して占める割合を示す「高齢化率」は「29.1%」でした。
こちらも、過去最高となっています。
高齢化率の上昇は、今後も進む見込みで、2040年には「35.3%」まで上がるとされています。
日本の高齢化率は世界最高
日本の「高齢化率」の高さは、世界最高です。
日本の「29.1%」という数字はダントツの1位です。
それに続くイタリア、ポルトガル、フィンランドでも、高齢化率は23%台なので、日本とは大きな差があります。
日本は、世界でも稀な、高齢者の割合が高い国なのです。
高齢者は女性の方が多い
高齢者の人口を男女別にみると、男性は1,583万人、女性は2,057万人でした。
女性の高齢者は、男性よりも1.3倍も多く、大きな差があります。
「15歳未満」や「15~64歳」の人口では男性の方が多いのですが、「65歳以上」では逆転してしまいます。
これは、男女の寿命の差によって、高齢になればなるほど、女性の比率が高くなるためです。
例えば、「90歳以上」の人口は、男性が67万人なのに対して、女性は192万人と2.8倍も差があります。
将来設計を考えるときは、男女の寿命の違いも忘れないようにしましょう。